7月のNHK杯囲碁トーナメント

 

 

 

 5日は、関西棋院の西六段と、張豊猶九段でした。

 解説は大西研也先生。
 西六段の挨拶、大西先生の予想のいずれでも、盤外では本当に優しい先生と評された張九段ですが、盤上ではファイターとの評も共通していました。
 この紹介通りの張九段の敢闘ぶりで、久しぶりに一回戦を突破されました。
 大西解説は、人物評に始まってまずは的確な評と解説がされて、割と良かったです。

 12日、上野梨沙女流最強位と張栩九段でした。
 解説は小池七段。
 本筋とは関係ありませんが、小池七段を見る度に、目付きが悪いのはなんとかならないのだろうかと思ってしまいます。
 碁の方は、下辺、右辺、上辺と張栩九段が不首尾で大いに劣勢となり、下辺の白の確定地が40目はあり、梨沙ちゃんがかなり優勢でした。終局後のコメントで張栩九段は投げようかと思ったと言いましたが本音でしょう。
 しかし、上辺で右側へ打ち込み、それが全然おさまっていないのにさらに左側に打ち込んだのがやり過ぎ。あんなに焼餅をやかなくても普通に打って勝てそうなのにどうしてと思いましたが、そこからあちこちが薄くなり、張栩九段の得意の劫争いが次々に発生して黒の勝率が追いつてきて逆転。最後はヨセで梨沙ちゃん無念の投了となりました。
 張栩九段も豊猶九段に続いて久々に一回戦突破となり、二人の張九段が二回戦へ。
 張栩先生の碁がもう一局みられるのは嬉しいのですが、梨沙ちゃんももう一局見たかった気がします。
 小池先生の解説は的確でしたが、逆転に至る経緯についてはもう少し踏み込んでコメントして欲しかった気がします。

 19日は、上野女流名人と、関西棋院の藤井八段でした。
 解説は関西棋院の中野九段。
 藤井先生は戦績が良いから出てくる訳ですが、あまりNHK杯戦の対局で実力を窺わせたことがないように思います。今年もあまり良くなくて、上野名人に見とれないようにしなくてはと言っていたのですが、もしかしたら見とれていて集中できなかったのかも。
 解説の中野先生は今年も着物。上野名人も振袖で、非常に和風なスタジオでした。
 中野先生の解説は無難なのですが、身内の藤井先生が良い所なく土俵を割ってしまったので、コメントしにくい部分もあったかと。

 26日は、混沌流の酒井八段と、初出場の加藤千笑四段。
 加藤さんは初めて見ましたが、中部総本部の期待の若手だそうです。背が低くて小学生かと思いましたが、しっかりした顎と鼻で、ちょっとドワーフの血が入っているのかと思ってしまいました。
 解説は六浦先生。
 司会は、安田さんが夏休みで前任の星合さんが登場。
 やはり思うのですが、星合さんが司会をしてくれると、なんと安心してみることができることか。
 碁の方はいつになく手厚くじっくりした手を選ぶ酒井君がじわじわと優勢を築いて加藤四段を降ろしました。六浦解説者も言っていましたが、強くなるにはどんな碁でも打てなければいけないということなのでしょうね。