ゲームシステム

設定こそシュールだが、ゲーム的にはアブストラクトなカードゲームと言って良いと思う。6種族ある猿に対して進化カードをプレイしていくことでどの種族が最終的にもっとも得点になるかを皆で決めていく。複雑なのは様々な要素が相関していることで、進化カードをプレイすると、その種族のチップが2枚もらえて、その種族と仲の悪い敵対種族のチップを1枚失う。得られた種族チップを使って、モンキーカードを購入、これが所定枚数になると地球へ向かって発進となる。この所定枚数はプレイヤーが発進準備をしている宇宙船のサイズで決まり、満席で発進するとボーナス点がもらえる。宇宙船のサイズには何種類かがあり、大きいほど割りが良くなるが、プレイの終了や、敵対する種族は同乗できないルールにより満席にならないと全くボーナスがもらえない。
最終的には各プレイヤーが地球へ送り込んだ猿カードを種族ごとに集計し、種族ごとの進化度合いに応じた得点を各種族の猿をもっともたくさん送り込んだプレイヤーと次点のプレイヤーに与えていく。これに先ほどの満席ボーナスを加える。
敵対種族のチップを支払えないことに対してペナルティカードがあり、これをプレイ終了まで持っているとマイナスボーナスになる。

ソロプレイした印象

シュールな設定が気になって買ったが、ゲームメカニクスはモチーフと関係なく遊べるものなので、取り立ててB級SF的というほどではない。
特定の種族で圧勝するよりも、辛勝をたくさんした方が良いシステムなので分散した方が得点は多くなる。ただ、そうすると自分が持っている種族を進化させるというメリットとジレンマがある訳である。
カードゲームとしては一定の水準に達しているデザインだと思うが、最初は全体の連携がわかりにくいかも知れない。