☆原発と日本はこうなるを読む

いま話題の渦中の人、河野太郎の本です。

2011年、福島原発事故の後に発売された本です。

f:id:bqsfgame:20210925081329j:plain

今回の総裁選で脱原発に関して節を曲げたとか、曲げていないとか話題になっているので、そもそもどういう主張だったのか確認しようと図書館から借りてきました。

結論から言えば、河野太郎はもともと脱原発だったとは言えません。本人の言を借りると、脱「核燃料サイクル」だったのだそうです。

さて、「核燃料サイクル」と言っても、若い人には説明が必要な構想になってしまいました。

軽水炉で発電に使用した核燃料廃棄物から未反応ウラニウムと生成プルトニウムを回収して、専用の原発高速増殖炉)で再利用して多くのエネルギーを取り出そうとする構想です。

f:id:bqsfgame:20210925081844j:plain

ここで、「構想」と書いたのは、高速増殖炉技術は1980年代に先進諸国で大いに検討されたものの、ほとんどの国で検討中止になっているからです。日本では「もんじゅ」という研究炉を建設しましたが、事故などで廃炉の方針が決まった状態になっています。

と言うことですので、河野氏自身が主張するように全面的な原発反対派であった訳ではないという主張には一理あります。

その一方で、新規原発建設中止と、40年廃炉ルールを徹底して、2050年には原発ゼロを目指すという主張はしており、「河野は脱原発だ」と言う人はこの部分を捉えて論じているのだということがわかりました。

さて、そうした嘘つき問題を離れて本書を読んでみると、非常に良く調べてあり勉強になる本だと評価できます。

やはり、国会議員という肩書だといろいろな官庁や関係団体からちゃんとした資料を出してもらえるのでしょうか。

特に日本で起こった主な原発事故の数が17件という情報には驚きます。これに関連して原子力村の隠蔽体質に関する指摘は非常に鋭いものがあります。

また、原子力村と著者が総称する組織内部での利権構造に関する詳細な説明にも絶句させられます。電力会社と言うのは、こんなにダメなのかと痛感しました。

しかし、河野氏はこれは原子力村だけではなく、他の利権村にも共通する問題だと指摘し読者をさらに戦慄させます。

自民党総裁選に興味がなくとも、原発の真実の一端を知りたい方は是非とも読んでみるべきと思います。内容の濃さから考えれば新刊で買って損はないと思います。

ルールの冗長度

以前に少しだけ書きました。

筆者はルールブックを読む時には下線を引いていますが、下線部だけを読めばルールとして機能するように引いています。

具体的な例を出しましょう。

まずルールそのまま

「王朝ボックス(10.4)に、イリリア朝がある場合、カエサルは凱旋勝利を挙げる毎に追加で1回、任意の統制下のユニットを用いて任意の戦役と交戦することができる」

全部で77文字あります。

下線を引いた部分だけだと

「イリリア朝がある場合、カエサルは凱旋勝利を挙げる毎に追加で1回、任意の統制下のユニットで任意の戦役と交戦できる」

54文字に圧縮されました。したがって冗長度=(77-54)/77=30%

極めて頻出する例として、

「●●することができる」があります。ルールの機能としては「●●できる」で用は足りています。つまり、「することが」の5文字が加わることで、ルールとしては何の機能も追加されません。

もちろん小説の訳文であれば、動名詞不定詞を訳す時に意図的に使い分けているのであれば原文のニュアンスを反映する意味がありますから、このように訳すことが常に意味がない訳ではありません。

先の例に戻ります。

「王朝ボックス(10.4)に、

の部分には意味がありません。王朝チットが出たら王朝ボックスに置くことは別の項目で定義されており前掲自明だからです。なので、「イリリア朝がある場合、」とだけ書けば、それが置かれている場所は必ず王朝ボックスなのです。なので、この部分は冗長であることになります。

一時期流行した「ロジカルシンキング」と同じような話しなのですが、こうしたことを意識するだけでルールブックの記述はずっとすっきりします。入力の手間も印刷インクも削減されて良いことばかりです。

長年、こうしたことを意識して色々なルールブックに線引きをしてきましたが、時折、ほとんど圧縮が効かないルールブックに出会います。GDWのSFゲーム群はほとんどがそうです。「ダブルスター」、「ブラッドツリー解放戦争」など。

恐るべきはこれらのルールブックはルール全文に下線を引いてもルールとして十分に機能しません。冗長どころか、説明が大幅に不足しているのです。

不足しているよりは、冗長な方が罪が軽いとは言えるでしょう。だからと言って意図的に冗長に書くことはないですが。

もう一つ例を

3D6の戦役チェックがトリプル、または白の2個のダイスがダブル、かつイベントボックスで弾圧イベントが重複している場合、大惨事が発生する」

下線部としては

戦役チェックが白の2個のダイスがダブル、かつイベントボックスで弾圧イベントが重複している場合、大惨事が発生する

となります。白2個、赤1個の3個を振るのですが、トリプルの場合は必然的に白は同じ目(ダブル)なので、白のダブルだけを規定すればトリプルは含まれるので、この部分の記述は冗長となります。

これは記述的な冗長度ではなく、論理的に過剰定義なケースです。

このパターンになると、ゲームルールとして理解して読む必要があるので、少し難しくなります。

マスカレードホテルを見る

地上波です。

とにかくcmがたくさん入ってズタズタなのにはうんざりさせられました。

映画自体は2回目ですが、今回は見応えありました。小さなエピソードを積み重ねるのは「新参者」と似ています。さすがは、東野圭吾

長沢まさみのショートがなかなかカッコイイのです。

妹分的なホテルクラークが誰か判らなくて検索してしまいました。石川恋です(左)。「惜しい刑事」のヒロインになるなど、当時より知名度はアップしているのに、すぐに出なくて申し訳ない。

f:id:bqsfgame:20210920155006j:plain

個人的には菜々緒宇梶剛士のエピソードが一番好きです。

f:id:bqsfgame:20210920155042j:plain

真犯人は、さすがの松たか子。キムタクと組むと、なんだ「ヒーロー」かよということになるのですが、この役をできる女優がそうはいないので仕方がない所でしょうか。

f:id:bqsfgame:20210920155150j:plain

人生ゲーム:ジェダイへの道

こういう機会でないと、話題にするチャンスがないかと思い採り上げて置きます。

人生ゲームはディズニーと連携しているらしく、ディズニー映画とタイアップしたものがいくつも出ています。

その中でSFものとしては、こちら。

f:id:bqsfgame:20210920090727j:plain

なるほど。

ルーレットが空中に浮いている演出は、なるほどと思うべきか、ちょっとズレているという感じなのか迷います。

人生ゲームと言うと車に乗って家族のピンを刺すのが定番ですが、それはないのですね。

ゲームが進むに連れジェダイとダークサイドに別れていき、最後は両者の中で最強の者同士で雌雄を決するのだそうです。

ダークサイドの方がパスが短いので有利らしいですが、問題なのはダークサイドを選んでリードを稼いでから再転向して戻ってこれるのだそうで、競技ゲームとしてはどうなのよというコメントを見掛けました。

まぁ、話しの種以上の物ではないのでしょうね‥(^_^;

人生ゲームの作者(ルーベン・クラマー)亡くなる

ベイFMの「照美でサンデー」を聞いていたら、あの「人生ゲーム」の作者が14日に亡くなられたそうです。

BGGのデザイナー情報。

Reuben Klamer | Board Game Designer | BoardGameGeek

人生ゲームだけの人ではなかったと知って驚きました。

人生ゲームの次に発表したスクエアマイル。

f:id:bqsfgame:20210919124407j:plain

説明を読むと、ラヴェンスバーガーの「メトロポリス」を彷彿とさせます。

f:id:bqsfgame:20210920083020j:plain

こんなに早い時期に多人数協力交渉ゲームのメカニクスを発明していたのですね。もっと高く評価されてよいのではないかと言う気がしてきました。

これも見たことがあります。オールザキングスメン。

f:id:bqsfgame:20210919124632j:plain

コマによってではなく、占めているマスによって移動方法が規定されるチェスなのだそうです。そうか、そういうゲームだったのか。着想としては「トリップル」と同じですね。

ああ、トリップルもありました。ありがたや、BGG。

一発屋のウィリアム・パワーズの佳作。

f:id:bqsfgame:20210919124902j:plain

こちらはボードが組み換え式になっていました。

最後になりましたが、ご冥福をお祈りいたします。

千葉会:パンツァーコマンドを対戦プレイする

千葉会で提督さんと対戦してきました。

シナリオは、上級シナリオの3番目、「チル川橋頭保の縮小」をプレイしました。

比較的読みやすい英文であったにも関わらず、それでも当日、対戦して見るとルールの見落とし、誤解などが散見されました。

1番、シナリオの勝敗に影響があったのは、架橋アクションです。

架橋を完了するには、所定のアクション/ステップ数を達成する必要があります。

f:id:bqsfgame:20210918112749j:plain

アクション/ステップという表記になっている通りで、実施したアクションの回数に、実施した工兵ユニットのステップ数を乗じて計算します。提督さんはこれを見落とされていたようで架橋が非常に遠いと考えられていました。しかし、実際には工兵はほとんどが2ステップなので半分のアクション回数で達成できます。

SPWは、トラックの親戚ではなく、むしろ出来の悪い戦車である。移動は装軌式車両、目標としては装甲目標である。

f:id:bqsfgame:20210918161119j:plain

その他にも細かい所でいろいろあったと思いますが、メモを取らなかったので失念してしまいました。

10時頃から昼食抜きの正味で5時間強をプレイして5ターン(夜間ターンは実質は2ターンなので6ターン)をプレイして時間切れ引き分けとなりました。

率直に言って、一度プレイして語れるようになったので、これで終わりかと思います。

戦術的作戦級に期待されるエキサイトメントやカタルシスがない、言葉を選んで言えば「非常に地味な」ゲームだと思いました。

戦闘になると、頻繁に射撃力計算をしてダイス判定をするのですが、ほとんど当りません。WW2の戦車戦で、こんなに当らないゲームも珍しいです。

先述した通り、基本的には射撃者の戦闘力以下で命中です。しかし、目標が戦車だと防御修正があります。主力戦車では-3ですので、4戦力で撃っても1と0しか当りません。

本シナリオはソビエト軍がチル川を渡河して橋頭保を築くのですが、ソビエト側はT34以外はユニットの能力が低く、特に射撃が当りません。

ドイツ側の装甲擲弾兵は能力が高いのですが、それでもなかなかどうして場面が良くないと決定的な戦果はありません。この日、唯一のキルマークを得たのはドイツ擲弾兵で、随伴歩兵のいないBT7戦車に突撃して6以下命中の6を出して一発キルしました。

f:id:bqsfgame:20210918161125j:plain

5時間撃ちあって1回しかキルが出ないというのですから、どんな雰囲気かは推して知るべしです。

もっともソビエトを担当した提督さんほどにはドイツは無力感はありませんでした。

ソビエト軍にはもう一つ大きな問題があり、司令部能力が低いのです。このため、部隊TQが低く、臨機射撃可否チェックになかなか成功できません。たまに成功しても戦果はほとんど出ないので、徒労感が特に強いのだと思います。

TQチェックをせずに直接命令を消費することもできます。しかし、直接命令の補充量がドイツとソビエトでは全然違うのです。補充量は師団司令部の能力が基本となっており、ご多分に漏れずソビエトの方がずっと低いのです。

対してドイツ軍はTQが高いので臨機射撃はほぼ可能。歩兵の能力が高いので戦車と撃ちあっても互角に戦える感じでした。

戦術的作戦級なので間接砲撃ができるのですが、これがまたソビエトでは問題。無線接触チェック、視認チェック、射撃効果判定と3つを経て判定しますが、どこか一つでも悪い目が出るとダメです。

ドイツ側は無線接触は90%、視認も90%なので、射撃判定だけ考えれば良いのに、ソビエトはそこまで辿り着けないことが多いのです。

戦術空軍が登場しますが、本シナリオでは両軍に空軍が登場します。

実は両軍に空軍戦力があると、それだけで競合状態となり、ほとんど対地支援任務や移動妨害などは成果を挙げません。これも攻撃するソビエト側にとってはフラストレーションだったと思います。

全般的に見て、デザイナーは、

「ドイツ軍とソビエト軍の組織としての機能の違いを見せたかった」のかと思います。ドイツ軍は特に連携行動に長じており色々な戦術が使えます。対するソビエト軍はほとんど素人の軍隊なのです。そこは、意図通りに盤上に反映されているように思いました。

ただ、素人の軍隊であるソビエトで攻勢に出ろと言われると、ちょっとどうしろって言うんだよ?という感じなのです。

ドイツ側が攻勢に出るシナリオをプレイすれば、もうちょっと好意的に評価できるのかも知れません。

まぁ、その前に、これを再戦するより他のゲームをやりたいよねというのが正直なまとめでした。

成れの果てを見たいが‥

こちらは萩原みのりの最新作。玲奈ちゃんの翌週になります(12/3)。

f:id:bqsfgame:20210917093050j:plain

これも怖い路線の演技のようです。

クラウドファンディングの画面が彼女の横顔になっていて、横顔が綺麗なのは財産だよなと思いました。

f:id:bqsfgame:20210917093928j:plain

萩原みのり主演最新作! 壮絶なヒューマンドラマ映画「成れの果て」応援プロジェクト - クラウドファンディングのMotionGallery (motion-gallery.net)

最近は良く見掛けている気がしますが、こちらも単独主演は3年ぶりだそうです。

こちらもシネマカリテ(武蔵野館の系列)の名前が挙がっている単館上映系です。