愛がなんだを見る

WOWOWです。

今泉力哉監督特集の一作。

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アイネクライネナハトムジーク」が非常に良かったので見ました。アイネのW座の案内人である小山薫堂が、本作を見て面白かったのでアイネを見たら、もっと面白かったと言っていました。

と言うことは、アイネほどではないのかなと思いながら見ました。それでちょうど良かったように思います。確かにこちらも面白い。でも、アイネほどではありませんでした。

主演は、「まんぷく」の岸井ゆきの。その相手役が、「逃げ恥」の成田凌、岸井の辛辣な女友達がこれまた「まんぷく」の深川麻衣

友達以上、恋人未満、ただし一線を越えたことありの関係で、自分の方ばかりが想いを募らせていく恋愛格差の物語です。

同じような関係のナカハラ君と葉子ちゃん(深川)。

さらに途中から登場する江口のりこに対して同じような格差状態に陥る成田ということで、恋愛格差関係が3組、並列、直列に並んで進行します。

岸井に対して浴びせる深川の辛辣なセリフが本作のエッセンスなのですが、アイネの矢本悠馬のようなおちゃらけで辛辣で優しい感じに比べて深みがないので、その分だけ本作の方が底が浅い感じがしてしまいました。

まぁ、アイネの方が後で作られているので、そこは仕方がないとも思いましたが。こちらは再見するには及ばないかと思い、HDDから消しました。

民主主義を救えを読む つづき

第4章 ソーシャルメディア p141

中世後期まで、情報を大勢の人口に届けるのはたいへんなコストがかかり、骨の折れる作業だった。長文を複写するためには、専門家か僧侶の手を借りて、原本から一文字一文字を書き写さなければならなかった。もう一部作るには、同じ作業を繰り返す必要があった。

(中略)

これは、活版印刷の発明がいかに歴史的なことだったのかの理解につながる。

p142

シャーキーの言葉で言えば「かつてはラジオやテレビ塔、あるいは印刷機をもなければならなかった。今ではネットカフェか公共図書館にいけば、自分の考えは公衆に届けられる」ようになった。

p146

チュニジアに続いてエジプト、さらにシリアでも大々的な抗議運動が展開され、長期に亘る独裁政権が権力の座から追い払われた。抗議者たちはソーシャルメディアを活用、政府を批判し、抗議運動の時間と場所を知らせた。

p151

ソーシャルメディアはリベラルデモクラシーにとって特段よいものでも、悪いものでもないのではないか、というのが私の主張だ。ソーシャルメディアはインサイダーとアウトサイダーとの間の技術的落差を埋める作用を持つものなのだ。

p152

携帯電話が登場するまで、反乱軍に対して政府軍は非常に大きな技術的優位を持っていた。固定電話やラジオを独占していたことで二つのものを有していた。一つは集合行為にまつわる、日常的な行動監視、定期的な命令。次は、協調問題に関わる。戦闘が始まれば兵士たちは他の部隊が何をしているのか、敵がどこにいるのかをリアルタイムで知ることが死活問題となる。

第5章 経済の停滞 p157

過去三百年間は異常な時代だった。

歴史を通じて経済成長のあった時期はまれだった。アテネから蒸気機関の時代までの平均成長率は0.1%にすぎない。その主たる原因も人口増によるもので家計の向上によるものではない。

(中略)

イギリスと言う国は18世紀になって年1%の成長を経験し、19世紀には年2.5%の成長を見せた。数百万もの人々が初めて、自分の一生のうちに経済が成し遂げ得ることを目撃したのだ。

p159

それも過去のことだ。

対照的にこの数十年間は、先進国の経済成長は大幅に停滞するようになった。アメリカ経済は、戦後の二十年間、平均4%で成長したのに対し、過去二十年で2%へと減速している。フランスでは過去二十年の平均成長率は1.5%にすぎない。これはドイツも同じである。

第3部 何をなすべきか p192

権威主義的なリーダーが権力を握った国々では、根本的なゲームのルールが変更されリベラルデモクラシーが危機に直面している。

(中略)

野党や反対勢力がその行動を制するのは、一般的にいって容易ではない。それでも、韓国のように(朴槿恵政権の弾劾訴追を指す)、危険な法や政令に抗議するため街頭を占拠し、信じる大義がどのようなものであるのかを敵対的な議員に知らしめなければならない。そのためには、数多くの集会、手の込んだ段取り、絶え間ない資金集め、そして自らが信じる大義と一見関係のないようなたくさんの退屈な作業をこなさなければならない。

p194

こうした指導者がいったん権力を握ってしまえば、困難は増すことになる。従ってポピュリストに抵抗するには、彼らを選挙で打ち負かすことは重要になってくる。

(中略)

この事実は、カチンスキやモディ、そしてトランプがこれから再戦を目指すタイミングがいかに死活的なことであるかを示している。もし打ち負かすことができれば、リベラルデモクラシーは少なくとも短期的には復活することになるだろう。

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 本書の最大のメッセージは、第3章の「何をなすべきか」であり、その中でも上記引用中の臙脂文字部分になろう。

大変に幸いなことに、今回のアメリカ大統領選挙の結果、アメリカに於けるリベラルデモクラシーは短期的には生き延びることができたようです。

○民主主義を救え!を読むも、終りまで辿り着けず

テレビで紹介されていて、今の時代には一読すべきかと思い、図書館で借りました。

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一緒に借りた「叛逆航路」のリーダビリティの悪さに時間を掛け過ぎてしまいました。結果として、本書自体はリーダビリティが良いのですが、抜き読みになってしまいました。

p1

リベラルデモクラシーの勝利は最近まで、確固たるものにみえた。多くの欠点があるにせよ、市民のほとんどはこの統治様式を深く愛していた。

p5

アメリカの高齢者の三分の二は、民主主義国に生きることが非常に大事だと回答している。しかし、ミレニアル世代(1980年代生まれ)では、この割合は三分の一にまで低下する。

p8

ドナルド・トランプマリーヌ・ルペンらはみな、既存の政治家が主張するより現代の最重要課題は簡単に解決できると主張する。こうしてアメリカはふたたび偉大になるのだ、と。

p17

デモクラシーが生まれてからというもの、それは少なくとも三つの要素に特徴付けられていたが、今日ではそれらの条件はすべて揃ってはいないのだ。

デモクラシーが安定していた時代、市民は生活水準の急激な改善を経験していた。しかしそれ以来、所得は横這いのままだ。

(中略)

デモクラシー安定の歴史においては、特定の人種ないしエスニック集団が支配的地位にあった。アメリカとカナダでも明瞭な人種的な序列があり、その頂点は白人が占めていた。

(中略)

最近まで、マスコミュニケーションは政治的、経済的エリートが独占していた。新聞紙を刷ったり、ラジオ局を運営したり、あるいはテレビネットワークを管理するコストは、一般市民が担えるものではなかった。

***

本書を読み進むうえで、リベラルと、デモクラシーを、別の概念としてきちんと識別する必要があります。この二つは、通常、表裏一体の概念として、あまりきちんと区別されずに用いられているので要注意です。

***

p29

デモクラシーとは、民衆の考えを公共政策へと実質的に転換できる選挙による制度/機関のことである。

リベラルな制度/機関は、すべての市民の表現、信仰、報道、結社の自由といった、個人の権利や法の支配を守るものである。

(中略)

二つの新しい体制。一つは、非リベラルな民主主義、あるいは権利なきデモクラシーであり、

もう一つは非民主的なリベラリズム、あるいはデモクラシーなき権利である。

第一章 権利なきデモクラシー p34

このような過程を最初に歩んだ民主主義国は、イタリアだった。1990年代、この国の政治システムは大規模な汚職事件によって機能停止に追い込まれた。イタリアを支配してきた政党は解党させられるか、選挙で壊滅に追いやられた。この空白を最初に利用したのは、自身が汚職の嫌疑を掛けられていたベルルスコーニだった。システムを一新し、国を豊かにすると約束した彼は、政権を手にする。

p37

ポピュリズムには、本質的にデモクラティックな要素がある。しかし長期的にみれば、その擁護者がいうほどには、人々の意思を尊重しているわけではない。

第2章 デモクラシーなき権利

p59

アメリカ建国の父にとって代表制による共和政は次善の策などではなく、民主主義と言う世を分断する悪物よりも好ましいものだった。ハミルトンとマディソンが明らかにした通り、アメリカ共和制の本質は人民とその集合的能力の完全な排除だったのである。

p64

気候変動や格差拡大と言った人類が直面している喫緊の課題は、真にグローバルな問題であるゆえ、解を見出すことは国家の範疇を超えていることである。

(中略)

こうした人々の代表の権限の喪失はエリートたちの陰謀によるものではない。これらは漸進的な現象であり、現実の政策的課題に対応するためのものなのだ。

p68

伝統的な官僚機構は、法令を執行する役割を負っており、大統領や首相が任命した政治家によって主導される。しかし、こうした仕事は増える政策領域においていわゆる独立行政機関によって補完される。これらが設立されると、法的に困難で、技術的に複雑で、政治的にセンシティブな決定を任されるようになる。

p70

誤解しないでもらいたい。独立機関は、その名に恥じない働きをしている。それでも民意の尊重と複雑な政策的課題の解決は、深刻なトレードオフにある。独立機関が容易に達せられない問題解決を可能にする一方で、その重要な決定が政治的争議の場から隔離された場所で行われていることは事実なのだ。

 p81

「誰が統治しているのか?」という問いに対して、4つの説が存在してきた。1:平均的な人々の意見、2:経済的エリート、3:大衆的基盤を持つ利益団体、4:小規模な利益団体。

ギレンズとペイジは二十年間に渡って政策を調べ上げて、その結論は衝撃的なものだった。経済エリートと小規模利益団体こそが大きな影響力を持つことがわかったからだ。

p102

戦後に実現した大前提が問い直されている。リベラリズムとデモクラシーは、学者が想定してきたのに反して自然な組み合わせではない。民意が個人の権利とますます衝突するようになったことからわかるように、リベラルデモクラシーは分離しつつある。

***

長くなったので続きます。

アイネクライネナハトムジークを見る

早速の二回目です。

とても良い作品と改めて思いました。

三回目も見なくては。

この二人の親子の会話が個人的には、とっても好きです。

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森絵梨佳は、ゼクシィCMの経験者で、「女性のなりたい顔」ナンバー1になったこともあるそうです。今まであまり認識していませんでした。

恒松裕理は、「真田丸」の時に真田幸村の娘を演じていたのが記憶にありますが、すっかり成長しました。若い頃の北川景子を思わせるような美人になりました。

茨城会:アンタークティックフリートを対戦プレイする

やってきました、ビーグル海峡諸島!

と言うことで対戦に漕ぎ着けることができました。

現代海戦三国志に続いて水戸さんと。

シナリオ3のビーグル海峡諸島を巡る国境紛争を、チリ側を持ってプレイしました。

ゲームはチリ側がビーグル諸島に上陸済みの所から始まり、第1ターンの初手を握っているアルゼンチンがカウンター上陸する所からプレイ開始です。

いきなり両軍がビーグル諸島に混在しますが、本ゲームに陸戦ルールはありません。相手の二倍の戦力を置けば支配できますが、この状態で混戦となりどちらの支配でなくなりました。

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両軍の地上部隊増援をどうやって上陸させるか、あるいはそれを途中で阻止するかを知恵を絞って(ルールで活用できるものを探して)争います。

水上艦隊は見つけやすいからと戦略索敵で潜水艦探しを優先したのですが、実際には水上艦隊を水上艦隊で見つけようとすると接敵状態になって激しいSSM戦闘になり、必ずしも正解でなかったかと反省しました。

二日目の夕方にチリ軍が上陸増援を果たして6対3で2倍を達成して支配。その後、きわめてゲーム的ではありますが上陸艦隊をビーグル諸島ヘクスに置きっぱなしにしてアルゼンチン上陸艦隊の同へクス進入(したがって上陸)を妨害し続けて勝利しました。

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ウシュミア港のアルゼンチンスタックと激しいSSM攻撃の応酬となりましたが、1ターンに1ユニットくらいずつしか沈められないので、全滅して上陸されるまでに時間切れになってしまうのです。

本作としては初めての対戦になりましたが、非常に面白く遊びました。繰り返しになりますが、超大国の出てこないフリートシリーズは楽しいと思います。

これで6時間くらい掛かっていますから、なかなか大規模なシナリオは一日の例会の範囲では取り組むのが難しいかなと感じました。

女の機嫌の直し方を見る

WOWOWのHDD録画を回してみています。3回目。

TVドラマ版を合わせて4回目。

何度見ても面白く見られます。

回数が重なるにつれ、早見あかりの魅力が強く感じられるようになっています。大袈裟に言えば、彼女の代表作かと思っています。まぁ、ラーメン大好き小泉さんが代表作と言うのよりは聞こえも良かろうかと。

ウェディングプランナーコンビの二人の表情が本作の式の迷走ぶりを表していると思います。

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ローカス賞の打率:最新更新版

71 ○リングワールド
72 ×天のろくろ
73 ☆神々自身
74 ☆宇宙のランデブー
75 ☆所有せざる人々
76 ☆終わりなき戦い
77 ○鳥の歌いまは絶え
78 ☆夢の蛇
79 ☆ゲイトウェイ
80 ×ティーターン
81 ×雪の女王
82  多彩の地
83 ☆ファウンデーションの彼方へ
84 ×スタータイドライジン
85  インテグラルツリー
86 ●ポストマン
87 ☆死者の代弁者
88  知性化戦争
89  サイティー
90 ×ハイペリオン
91 ○ハイペリオンの没落
92 ×バラヤー内乱
93 ☆ドゥームズデイブック
94 ○グリーンマース
95  ミラーダンス
96  ダイヤモンドエイジ
97  ブルーマース
98 ×エンディミオンの覚醒
99 ○犬は勘定に入れません
00 ×クリプトノミコン
01 ○言の葉の樹
02 ☆航路
03  米と塩の年月(未訳)
04  イリアム
05  バロックサイクル(未訳)
06 アッチェレランド
07 レインボーズエンド
08×ユダヤ警官同盟
09 アナテム(未訳)
10☆ボーンシェイカ

11☆ブラックアウト/オールクリア

12×言語都市

13 レッドスーツ

14 アバドンの門(未訳)

15 亡霊星域

16 星群艦隊

17 三体Ⅲ(未訳)

18 星間帝国の皇女

19●宇宙へ

20 真夜中の都市(未訳)

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「この世代のル・グイン」という惹句をどう受け止めるかが難しい気がします。ただ、英語の梗概を読むと面白そうな設定です。早く訳されないものでしょうか。

28打数、12安打。0.43。うーん、少し改善。叛逆航路が入っていなくて、その続編が2冊入っています。全体的に、新しい才能をすぐ評価するのでなく、その後の「話題作」と呼ばれるタイミングのものが入ることが多いかなと言う気はしています。