アルマ:クリミア戦争最初の流血のルールを読む

 読みました(既報)。

 オーソドックスなボンバゲームです。

 移動/攻撃の順序を選択し、それぞれのフェイズでは各プレイヤーが交互に実施するかパスして1ユニットを行動済みにするというシークエンスです。

 空ヘクスを攻撃できるルール、戦闘後前進できると直後にボーナス攻撃できるルールがあって、「おー、まさしくボンバだ」と思わされます。

 ユニットも切りましたので、後はソロプレイしてみるだけです。

正義の天秤シーズン2を見る

 終りました。

 毎回、なかなか判断の難しい事件で、見応えありました。

 最終回は、奈緒の母親の死の真相と、それに対する父親(中村雅俊)の答えがついに説明されました。それが鷹野の雨宮障害犯への答えにも影響しているということなのですが、結局、雨宮(大島優子)の病状には進展がなく、そこは少し残念に思いました。

 最終回のゲストに升毅(あさが来たのお父さん)が登場して、さすがはNHKと思いました。

 「ファーストペンギン」、「あなたがしてくれなくても」と大活躍中の奈緒ですが、此処でも良い仕事をしました。一時期の綾瀬はるかに近い大活躍だと思います。次はどこで会えるでしょう? 「あなして」はいよいよクライマックスに入ってきました。

 amazonに入る度に「ファーストペンギンDVDボックス」がお勧めに出てきて、非常に迷っています。

〇混沌ホテルを読む

 「ダーウィンの使者」を読んだのでヴィレッジブックスの「航路」を再読しようかと実家の本棚を眺めたのですが、負荷を考えてベストオブウィリス2分冊を持ってきました。なんと軟弱な。

 改めて読んで思いますが、さすがのセレクションです。本冊はユーモア篇なのですが、日本人には難しいユーモアもあり、初読の時には理解が浅かったものもありました。
 「混沌ホテル」は昔も今も傑作です。量子力学的挙動をする学会と学会会場での混乱の様子を息もつかせず語りつくします。
 「女王様でも」は女性が生理から解放されて久しい近未来に、敢えて自然のままのサイクルを大事にしようとするサイクリストに姪がなってしまってあたふたする女系親族の混乱を描きます。ウィリスは女性作家ですが、バリバリのフェミニズムSFは書かない人ですが、本編は一応のフェミニズムSFであり、発表当時業界内では議論を呼んだそうです。
 「インサイダー疑惑」は前にも書きましたが「どんとこい超常現象」を地で行く中編。チャネリングを扱わない超常現象批判雑誌の編集者が自分と意見を同じくするメンケンとチャネリングしたチャネラーがもしや本物ではという疑いを持ってしまう話し。実はこれを持って来た美人編集者が主人公を誘惑するために全てを仕組んでいたという話しなのですが、なぜ彼女がそこまでするか自信が持てないというちょっとイライラさせるラブストーリーでもあります。
 「魂はみずからの社会を選ぶ -侵略と撃退 エミリー・ディキンスンの詩二篇の執筆 年代再考 -ウェルズ的視点」は、HGウェルズの「宇宙戦争」で火星人が撃退されたのはウィルスのためではなく、三流詩人の疑似脚韻のお粗末さに辟易したからだという奇説。
 「まれびとこぞりて」エイリアンとのファーストコンタクトですが、侵略に来たわけでも友好に来たわけでもなく、なにを試みても仏頂面のエイリアンが、唯一クリスマスキャロルに反応したことから、その法則性を見出そうとする主人公の女性科学者と巻き込まれた二枚目クリスマス合唱指揮者の焦燥感あふれる努力を描いた中編。
 ウィリスの焦燥感と言うのは非常に圧が強いので、このくらいの寸で読まされると結構、応えます。そんなことを言っていたら「航路」とか「ドゥームズデイブック」など読めないのですが。そうか、だから「航路」を避けてしまったのか‥(;^ω^)
 引き続きシリアス篇の「空襲警報」へ進む予定です。

5月のNHK杯囲碁トーナメント

5月の最初は、林漢傑八段と西五段でした。

解説者は横塚力七段で、「この辺り、具体的にはこのアタリですね」など軽快に飛ばして、星合さんに「絶好調ですね」と言われて、「いや、これで絶好調だったら、普段、どんだけひどいんだということなんで‥」とさらりと流していました。聞きやすい解説だったと思います。

二週目は大西、仲村菫戦でした。左辺での険しい折衝で菫ちゃんに思惑違いがあったようで、そこで悪くしてしまってからは終始不機嫌な顔で打ち続けていてガッカリでした。

鈴木あゆみ先生の解説は良かったのですが、菫ちゃんがブーたれているのはフォローのしようがなくて気の毒な感じでした。

三週目は福岡四段が山田規三生九段を倒しました。解説は隣の枠にいる安達七段。地味ながら手堅い解説でした。

四週目は牛栄子さんが天才肌と称される沼館七段を倒しました。解説は寺山玲六段で久しぶりに顔を見た気がします。

今日(5日)が6月最初だったのですが、山城先生が登場されて、「とうとう出場棋士で最高齢になってしまいました」と挨拶されてびっくり。そうか今年は趙治勲先生がついにいなくなったのですね。

解説が中根直行先生でしたが、「ギャグを言うことが使命だと思っていますので」と、親父ギャグを連発。星合さんがやさしくフォローしていましたが、「言うぞ言うぞ」と肩に力の入ったギャグは逆に見ていて痛々しいので解説者の使命は解説だということを再認識して欲しいものだと思いました。

山城先生が上座なので名古屋対局だと思いますが、名古屋の解説者の層が薄いことから来る問題なのかなと思います。もちろん羽根直樹先生はいる訳ですが一回戦で使ってしまうのは惜しい。かと言って山城先生に自分の対局は解説できない。すると、次は志田達哉八段かと思うのですが、確かにしゃべるのが苦手そう。そうなると、伊田九段、中野九段あたりかと思いますが、日程が合わなかったのでしょうか。で、攻め合い手数数え間違い事件の下島先生よりは中根先生の方がベターという消去法でしょうか。

彦坂先生とか、もう解説はされないのでしょうか? そうか彦坂先生ももう還暦か。

後は大竹優君が育つのを待ちますか。

視聴率の話しだけ考えれば、万波さんを使うのがいちばん視聴率が取れそうな気もしますが。女流棋士は女流戦しか解説してはいけないという先入観を打破して欲しいものです。

怪物を観る

 金曜日は新橋へ出張で、早めに終わったので日比谷へ行って見てきました。公開初日です。

 カンヌの脚本賞を取ったと言うので、これは見ておかねばという判断です。

 是枝作品を見るのは、「三度目の殺人」以来になります。

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 あれも重かったのですが、今回も重い作品でした。

 小学校での教師(瑛太)の体罰事件、それを組織隠ぺいしようとする女校長(田中裕子)、それと戦うシングルマザー(安藤さくら)という見せ掛けで始まりますが、真相がどういうことなのか薄皮を剝ぐようにしか見えてこない複雑構造物です。

 ただ、最後まで見終わった時の後味は非常に良かったので、まだの方は安心して観に行ってください。決して損はさせません。

 主役の二人の子役は難しい役を見事に演じ切っています。もう一人、途中で発言を覆す女の子がいて、この子も存在感があったのですが、ポスターには映っていません。

6月の課題

6月の成果は、課題筆頭を無事に消化したことです。

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課題2位も対戦しました。そういう意味では良い月でした。

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と言うことで繰り上がって課題筆頭は、

1:スカイズアバヴブリテン

 そう、そろそろなんとかしなくてはねぇ‥('◇')ゞ

2:エカトリアルクラッシュ

 こちらはエクアドル対ペルーです。

 アートワークのセンスは一級品と思うので、是非とも稼働させたいです。

3:アルマ

 実はルールを読み終わりました。

 読んだ感じは意外と良さそう(ラストスタンドマンシュタインに近い)なので、課題に挙げてソロプレイはしようと思います。

4:黒溝台会戦

 ルールは読みました。やります、頑張ります‥('◇')ゞ 先月もそう言っていたのですが。

5:ベヨネッツ&トマホークス

 一回対戦したきり、埃をかぶっているのを実家から発掘しました。

 今一度、取り組んでみようかと思っています。

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〇多元宇宙SOSを読む

 キース・ローマーの3冊目です。

 「多元宇宙の帝国」の続編。今回は続けて読む並びになったので、両者の世界設定、主人公の共通性が良く判りました。

 今回は荒廃した並行世界地域に未知の生存世界があって、そこが侵略してくる話しです。その世界では我々新人(ホモサピエンス)ではなく、旧人ネアンデルタール)がそのまま文明を築き上げてネット間航行技術を作り出したらしいのです。そして、彼らは無毛の新人種を彼らの世界で敵視して滅ぼしており、並行世界で発見した新人が反映している世界を攻撃してきたと言うのです。

 旧人の世界に拉致された妻を救うために単身敵地に突入し、そこで味方になってくれる旧人ドゾクと出会います。なんか「猿の惑星」みたいです。

 例によって八面六臂の活躍で敵地で自分で並行世界移動機を組み立てたり、友人ドゾクに支給してもらった移動スーツを使ってみたりして世界間を往来して活躍します。

 終盤では移動機によって横方向(並行世界間)だけでなく垂直方向(時間軸)を移動して敵を出し抜きます。結果として敵は主人公の世界の大過去へと送り込まれることになり、彼らは主人公の世界の旧人ネアンデルタール)となったのではないかという推論で終ります。

 うーむ、強引な‥。

 エンターテイメントとして面白いのですが、最後に進化のミッシングリンクに繋ぐのはちょっと無理筋ではないかと言う気がします。SFらしくしたかったのでしょうか?