千葉会:ブラッドオンオハイオを対戦プレイする

ちょっとズレています。本当は11日のお話し。
Yamadaさんと、再び。今度はキャンペーンです。
生憎と家庭の事情で筆者が、ケツカッチンで15時にドロンしたため第三次遠征隊が侵入してきたところで終了。4年目の終りのことでした。
キャンペーンをプレイして思いましたが、本作はキャンペーンをプレイするようになっていて、他のシナリオはルール学習用なのだと痛感しました。
シナリオでは問題にならず、キャンペーンで問題になってくることとして以下を感じました。
1:WC側は、戦争を最後まで続けるために順次、オハイオ奥部の部族に参戦してもらわねばならない。
2:そのためには、キーリーダーによる同盟交渉が必要になるが、キーリーダーのいない部族もあるので、そこでリレーのバトンが途切れないように計画しなければならない。
3:当然ではあるが、戦況によってUS軍に征服されたり、VPトラックの条件で脱落したりする部族が出てくるので、その脱落タイミングを見誤ってはならない。
4:その中で、どうやって勝つかを、サドンデス(30VP)か、終了時(相手のVPを上回ること)かを選択し、そのための最善策を選ぶ必要がある。
本戦争は基本的に互いに相手の村と植民地を焼きあうのが主行動です。その中で、両軍ともVPはじわじわと前進していきます。結果として、USは遠征隊が順次撤退して新たな遠征隊に交代して行きます。一方で、WCは部族が順番に脱落して行くので、上記で述べた通り新しい部族を参戦させなければなりません。
それに伴って、必然的に戦線がオハイオ川から奥地へと進んでいきます。
結果として、奥地では入植地が少なくなり、インディアン側の村は新しいものが登場します。ですので、USの得点源は減りませんが、インディアン側の得点源は減少していきます。結果として、後半戦ではじわじわとUS側が追い上げてくる展開になります。
今回のプレイでは4年目の第三次遠征隊登場時点で、WC側が少しだけリードを持っていましたが、正直、終りまでリードを守るのは厳しいと感じました。
一方で、30VPのサドンデスも、中盤後半くらいに一気に同盟部族を増やしてオハイオ川を越えて反攻しなければ難しそう。今回は、この同盟のローテーションの重要性に気付いていなかったので、実現できそうにありませんでした。
そんなこんなまで考えあわせた上でキャンペーンをプレイすると、競技ゲームとしての面白さは一段階上に辿りつきそうです。
一方で、基本は敵の村や入植地を焼くことばかりなので、カタルシスがないことは夥しいです。その意味では、直接軍事戦闘が禁止されている「ザ・グレートゲーム」と近いテイストのゲームです。
それでいて、両者とも全局的な戦略マネージメントが必要だと言う点で、なかなか面白いストラテジーゲームになっています。今年のウォーゲームとしては、渋い双璧なのかなと思ったりしています。
ジョン・ヒルの言う所の、「街路で機関銃を撃ちあう興奮」がまったくなくても、面白いゲームは作れるのです(笑)。