フォールオブローマ:シナリオ2をソロプレイする

bqsfgame2007-11-27

「闇よ落ちるなかれ」を入手したので、先ず予習のために昔のTACTICS付録の「フォールオブローマ」を取り出してきてソロプレイしてみた。
先ず復習だが、このゲームはSPIの古典で評判が非常に悪い。悪い最大の理由はオリジナルはエラーが多すぎて、なんとエラータの方が本体ルール本文より長かったためだという。
1ターンが1年であるため、マルチシナリオで様々なローマの危機を描いている。「闇よ落ちるなかれ」の時期に相当するのはシナリオ2と3になる。シナリオ2は「軍人皇帝時代」と名付けられ、AD247年からの13年間を扱う。シナリオ3は中興の祖と持てはやされた「アウレリアヌスの勝利」と名付けられ、直後の15年間を扱う。

ローマ帝国の苦悩を体感させてくれるが‥

世評が悪いので今までプレイしたことがなかったのだが、期待しないでプレイする分には世評ほど悪くはないように思った。ローマ帝国の苦悩が体感でできることは確かだ。
ただ、内憂外患のデパートの体を成しており、似たような用語の異なる概念が交錯していてい確かにルールは問題が多い。
定義からすると、「内乱」とはローマ帝国に臣従した部族の造反である。「反逆」とはローマレギオン自体が皇帝に対して造反することである。「蛮族」は帝国外の諸部族が侵入してくることである。「独立国」とはローマレギオンが造反したが帝位簒奪を目指さずに地方で別国家を形成しようとしている状態である。
用語として「ローマ勢力」と「非ローマ勢力」があり、それとは別の境界線で仕切られる「ローマ帝国勢力」と「非ローマ帝国勢力」がある。また、「ローマ帝国軍団」と「ローマ民兵」という区分もあるのだが、反逆軍団は前者に入っていると思われるときと、そうでないかも知れないと思わせるときがあって曖昧だ。
また、反逆軍団が複数発生してくることがしばしばあると思われるのだが、そのときの取り扱いが良くわからない。複数の反逆軍団同士は、互いに敵対しているのかそれとも同じ反逆首魁を抱いていて合流するのか? また反逆軍団がローマで皇帝位に就くと地方にいる他の反逆軍団は帝国に戻るのか、それとも独自の反逆者として行動を続けるのか?
この他にも蛮族にも民兵、正規兵、レイディングパーティーの区別があり行動の仕方が異なっている。
気持ちは分かるがデザイナーの力量を越えた様々な概念を盛り込みすぎたデザインなのだと思う‥(^_^;
全体の感想は明日また‥(^_^;