実は北軍の指揮系統ルールについて理解が浅かったため、大きな勘違いをしていた。北軍の指揮系統での総司令官は盤上に不在のマクレラン将軍となっている。しかし、マクレランは本シナリオでは終始登場しない。このため、実質的な指揮官は第5軍団のポーターが取る。
開始時に南軍プレイヤーから「まずポーターをウィングコマンダーに指名しないと」と言われ、あまり良く調べずにそのための使命命令を出そうとしていた。この指名命令が実効されてからでないと現場指揮命令に入れないと考えていたのだ。
しかし、実際にはポーターをウィングコマンダーにしても、結局はポーターは自らのイニシアチブで命令を出すので、実は待つ必要はなかったのだ。
南軍は3個師団の内の2個師団(DHヒルとロングストリート)を北方に大きく迂回させて北軍の右側面を攻撃する大胆な機動を取りました。これに対して即応するべきタイミングを、上記の勘違いにより逸してしまいました。
結果として、ポーターが自己責任で事態に対処すべしと決意した時には、状況がかなり変わっていた。既に南軍の迂回部隊を適切な交差点で待ち伏せするには遅くなってしまっていた。
その結果、サイクス師団によってウォルナットグローブ教会付近を守る命令を遅ればせながら出すことで対応することとなり、第5軍団の背後をサイクスが守るという場当たり的な対応に終始してしまった。それでも、前述した防御側の利点があるので、DHヒル師団だけの攻勢なら受け止められる感触が見えてきた。
そうなると、むしろ西方に残された敵1個師団が孤立しているのが目につくようになってきた。この1個師団(APヒル)に対して、2個師団以上で攻撃を掛ければ応分の成果が得られるのではないかと考えるようになった。このため、マコールとモレルの2個師団に西方への攻撃命令を自主的に決断(イニシアチブ)させようとした。
しかしながら、此処がCWBシリーズのコマンドコントロールならではだが、マコールは16時に自らの決断で西方への攻撃を開始したものの、モレルの決断はこれよりも2時間も遅れ夕暮れを迎えた18時となってしまった。
後方からDHヒル師団に攻撃されたサイクス師団は敢闘し戦線を維持していたが、敵のロングストリート師団の来援には持ちこたえられそうにはなかった。
ところが、神が北軍の危機を救った。
ロングストリートは、来援して1時間ほどで攻撃中止を決断した(軍団攻撃中止チェックに失敗したため)のだ。結果として危機に陥っていた背後からの敵攻勢を、既に脆弱化していたサイクス師団で日暮れまで支えきることができた。
一方で、南軍のAPヒル師団に対する攻勢も十分な成果を挙げられずに日暮れを迎えることとなってしまった。
終了の20時ターンまではプレイできなかったが、19時ターン終了時点で暫定的に得点を計算してみた。その結果は、南軍9点−北軍8点=1点となった。このシナリオでは±2点の範囲は引き分けである。残り2ターンをプレイしても結果は動かないと見られた。