SGBOHの共和制勃興期

改めて調べてみると、SGBOHのSORの時期の戦いは実はピュロスのターラント戦役の3つしかなかった。意外なほど少ないが、逆に言えばこの時期までの共和制ローマの位置付けはそのくらいだったということなのだろう。エトルリア、サムニテの脅威をクリアし、中央イタリアの雄となったところで、ターラント&エピロテと激突したこの戦争が初めての本格的な戦争だったということか。
扱われているのは
BC280:ヘラクレア:「ピュロスの勝利」に収録
BC279:アウスクルム:同上
BC275:ベネヴェンタム:「SPQR」に収録
の3つ。ヘラクレアとアウスクルムはピュロスが連勝した緒戦で、勝利したものの犠牲が大きく、いわゆる「ピュロスの勝利:犠牲が大きく勝っても喜べない苦い勝利」の表現の元になった戦い。ベネヴェンタムは、SPQRのシナリオブックで最初に出てくるものだが、ローマ軍のキャンプが出てくる異色の夜戦/遭遇戦シナリオ。SPQR自体のメインはカンネーとザマあたりだと思うのだが、キュノスケパライと共にシナリオの多様性をもたらすためのイロモノかとSPQRを最初に手にしたときは意外に思ったセレクションだった。
発売が期待される「SGBOHバトルマニュアル」には、新たなシナリオが出てくるのだろうか? RRR、SORとこの時期のゲームが続いたので、大いに期待したい。