×わが名はコンラッドを読む

bqsfgame2016-03-02

ゼラズニイの第1長編。
ヒューゴー賞受賞作でもある。
初めて読んだ時に、どこが面白いのか良く判らず、それきり再読したことはないと思う。今回、久しぶりに読み直して見たが、やはりどこが面白いのか良く判らない‥(^_^;
3日間戦争と言う核戦争で荒廃した地球。多くの生き残った地球人は宇宙に出ていき地球を捨てた。
残された地球は少数の地球人が住んでいて、ベガ人の観光客を迎えて遺跡ツアーをやっている。その地球でかつて反ベガ人組織のリーダーを務めていた不死人が主人公のコンラッド
ギリシャ神話に材を取ったエピソードやキャラクターが散りばめられた、不思議な核戦争後の地球譚。リーダビリティは高く、すぐに読み終ってしまう。けれども、あらすじが全然、頭に入ってこない作品で。結局、終ってみると、スタイリッシュで新しい作風だけど、「で、結局なんだったの?」という感じ。
それでも、新鋭作家の第1長編と言うこともあって、期待値も含めての受賞なのだろう。
その後のゼラズニイの活躍をすれば、アメリカのSFファンは見る目があったということだろうか。