〇カラマーゾフの兄弟2を読む

 予定通りに読み終わりました。

 イワンがアレクセイに、なぜ主は人々の残虐な振舞いを看過しているのかと事例を挙げて説明するのがインパクトあります。残虐行為展覧会の様相です。

 後半はゾシマ長老の今際の言葉をまとめたアクレセイの手記です。こちらでもゾシマの若き日の友人の決闘話しとか出てきます。

 人間の醜い部分に遠慮なく切り込んでいく筆致は鋭いものがありますが、読んでいて楽しいかと問われると肯定しにくいものがあります。

 口直しに来週は「NSA」に移動する予定です。今年の星雲賞海外長編部門候補作なので、今年の内に消化したいですし。