SGC例会:フォーザピープル1862年シナリオを対戦プレイ

SGC例会にて彗星さんと62年シナリオを対戦プレイ。セットアップから片付けまで3時間半ほどで秋の終了時の政治影響まで完了した。結果、南軍を持ってSWで上回りシナリオ勝利条件を達成して勝利することができた。
春のターンは大荒れ、両軍ともに3のカードを4枚ずつ、しかもマイナーキャンペーンとメジャーキャンペーンを持っているという強烈な手札だった。これは、特に活性化値3の将軍が主体の北軍には重要で、いきなりビュエルのカンバーランド軍がチャタヌーガへ侵入してきた。これに呼応してASジョンストンのテネシー軍で後を追って補給路を断って攻撃し壊滅に追い込んだ。しかし、今度は北軍はハレックのテネシー軍でメンフィスを脅かしてきた。そうそう3ばかりあるはずがないと見たが、この上、活性化値2のポープにまで侵入されては叶わないのでジョンストンは取って返してカイロでポープを叩く。ところが北軍はさらに3を繰り出してきてメンフィスを破壊してしまった。東部ではジョー・ジョンストンをボビーリーに入替えたが、相手のマクレランも要塞をマナッサスに築いてなかなか手強い。こちらは睨みあい。此処で北軍がビュエルを引き上げさせたのだが、欲を出して次の進撃を考えてレバノンまで出てきてくれたのがありがたかった。お陰でASジョンストンでビュエルを捕捉することが出来、カンバーランド軍撃破のペナルティを相手に与えることができた。
62年夏はこちらは札がショボく苦しかった。北軍はカンバーランド軍を再編成してケンタッキーを突破されるのを防ぎ、さらにスプリングフィールドから極西部に圧力を掛けてきた。マナッサスではマクレランが部隊訓練に余念がなく大兵力にエリート部隊まで積み上げてしまった。東部戦線を正面から押すことはもはや無理と見て、こちらはジャクソンをウィルミントンからリッチモンドまでの兵を集めさせ、ロングストリートはASジョンストンの部下に付けた。テネシー州議会の支持も取り付け、ASジョンストン軍は雪辱を期して大兵力を集めたビュエルと睨みあうこととなった。
62年秋はまずまずの手札。北軍は極西部をリトルロック目指して下って来たが、リトルロックに要塞を築くとGMT版では要塞に対して渡河攻撃が掛からないので受かっている。こちらはジャクソンに新しい軍を編成させスタントンからフランクリンへと西ヴァージニア州に侵入させた。ここで北軍のカンバーランド軍がジャクソンに呼応して東に動いてくれたので、続いてASジョンストンはリスクを負うことなしにケンタッキーに侵入してケンタッキーに政治的ダメージを与えることができた。此処で北軍はフッカーに新たな軍を編成させてエリザベスからリトルロックを目指してきたが、これは勘違い。エリザベス方面からもリトルロックは要塞に対する渡河攻撃になってしまうので、これも成立しない。
北軍の最後のカードは1で、フッカーもビュエルも有効な行動が取れず、それを見届けて最後にジャクソン軍が西ヴァージニア州に入って政治的に蹂躙。結果として、ケンタッキー州と、西ヴァージニア州のペナルティが北軍に付いて南軍にはボーナスが入り、さらに秋の北部厭戦雰囲気でSWが逆転してしまった。
ソロプレイで最近2回やったときはいずれも南軍が敗北したが、今日はその反省に立って消耗戦を避けたのが良かった。最終的には北軍の勘違いでリトルロックへの成立しない進撃にカードを浪費してもらったのが大きく、ケンッタキーと西ヴァージニアと2つも州をもらってはシナリオ勝利条件(25点の引き分け幅がある)を振り切ってしまった。

初版とは隔世の感

初版ではワシントンが落ちやすかったため、南軍はリー、ジャクソン、ロングストリートの最強トリオを組んでワシントンを目指す誘惑に抗し切れなかった。そして、実際に、落ちる可能性がそれなりにあったので北軍はもっとも良いカードを東部戦線に集中投入して守るしかなかった。結果として、東部戦線ばかりが殴りあい、史実以上に東部戦線偏重の展開にばかりなったという記憶がある。
しかし、新版では指揮官に攻撃/防御の指揮値の区別が付きマクレランが守りはできるようになり、さらに要塞への渡河禁止も加わってワシントンは容易に落ちなくなった。
結果として南軍としても東部での消耗戦を避け、機敏さに勝る利を生かすべく、ジャクソンをリーとは別の軍の総司令官として北部に侵入させる史実のヴァレーキャンペーンのようなプレイを志向するようになった。全体としてゲームとしても、シミュレーションとしても初版よりずっと良くなったように思う。その一方で北軍の適切な処置が東部でされなければ、南軍にはワシントンを脅かし得るだけのポテンシャルは依然としてあると思う。良い加減でまとまったのではないかという気がする。
次はキャンペーンをやってみたいものだ。