初版とは隔世の感

初版ではワシントンが落ちやすかったため、南軍はリー、ジャクソン、ロングストリートの最強トリオを組んでワシントンを目指す誘惑に抗し切れなかった。そして、実際に、落ちる可能性がそれなりにあったので北軍はもっとも良いカードを東部戦線に集中投入して守るしかなかった。結果として、東部戦線ばかりが殴りあい、史実以上に東部戦線偏重の展開にばかりなったという記憶がある。
しかし、新版では指揮官に攻撃/防御の指揮値の区別が付きマクレランが守りはできるようになり、さらに要塞への渡河禁止も加わってワシントンは容易に落ちなくなった。
結果として南軍としても東部での消耗戦を避け、機敏さに勝る利を生かすべく、ジャクソンをリーとは別の軍の総司令官として北部に侵入させる史実のヴァレーキャンペーンのようなプレイを志向するようになった。全体としてゲームとしても、シミュレーションとしても初版よりずっと良くなったように思う。その一方で北軍の適切な処置が東部でされなければ、南軍にはワシントンを脅かし得るだけのポテンシャルは依然としてあると思う。良い加減でまとまったのではないかという気がする。
次はキャンペーンをやってみたいものだ。