CWB:ゲインズミル:6月26日シナリオを並べてみる

bqsfgame2010-03-22

CWB熱復活!
と言うことで、次は七日間の戦いシリーズの1:ゲインズミルをプレイしてみようかと盛り上がっている。
具体的なシナリオとしては、シナリオ3の6月26日を考えている。
ご存知の通り、七日間の戦いでは、七日間で6つの大きな戦いがあった。26日は、その最初の戦闘、メカニクスヴィル(ビーヴァーダムクリーク)が戦われた日だ。
非常にざっくり説明すると、北軍の最右翼ポーターの第五軍団に狙いを付けたリーは、ジャクソンの部隊を北から迂回攻撃させ、これによりポーターを後退させ、その背後からビーヴァーダムクリークを渡ってAPヒルに一気に連携攻撃をさせようとした。
七日間の戦いは、後の南北戦争での南軍のベスト3が、そのイメージとは懸け離れた戦いぶりを見せたことに注意を払う必要がある。
セブンパインズでのジョンストンの負傷の後を受けたリーだが、七日間の戦いでは理屈に走りすぎ、実戦部隊には困難な機動・連携攻撃を計画することが多かった。緒戦であるメカニクスヴィルは典型であり、ヴァレーキャンペーンから強行軍してきたジャクソンに先陣を切らせることを計画したが、ジャクソンはとてもその計画通りには行軍してくることはできなかった。
ジャクソンはヴァレーキャンペーンで一躍勇名を馳せたのだが、生憎と七日間の戦いでは彼の軍歴で珍しい遅刻を連発する。その最初のものがメカニクスヴィルで、予定された時刻にポーターへの攻撃位置に付けなかった。結局、APヒルは予定時刻を大幅に過ぎてもジャクソンの初動を確認できないまま、自らの部隊で攻撃を開始することを決意した。その結果、ビーヴァーダムクリークを越える渡河正面攻撃を実施することとなり、大きな損害を受けて敗退した。
ロングストリートは、APヒルの後ろから増援する位置にいたが、後年の彼を特徴付ける勝ち戦さに一気に持てる兵力を惜しまず雪崩れ込ませて戦場を決定付けるような戦い方をしなかった。代わりに混乱した戦場に兵力を小出しにして、戦局を転換させることができず、敗北の責任者の一角に名を連ねることになった。
結果として、北軍第五軍団司令官ポーターは、守備的な戦闘では才を示せることとなり、マクレランの信望を獲得することになった。
このことは後の戦闘に向けて、二つの綾を生むことになる。
この後、マクレランは失意で戦場から早々に後退するが、その時に代理司令官を軍団司令官中で最先任のサムナーに明確に指名していかなかった。結果として北軍の総指揮は十分に機能しなくなっていく。
さらに、ポーターは後にポープの下に派遣されることになるのだが、マクレランの覚えが良かったポーターはポープとは上手く行かず、これが第二次ブルランの戦いでの確執へと繋がっていく。この話しは第二次ブルランのエピソードとして別に語るべきだろう。
画像は、そのフィッツ・ジョン・ポーター。