東部戦線重視と、マクレラン軽視

大戦略南北戦争」の問題点としては、こちらの記事が興味深いです。
http://www.geocities.jp/aokigaryou/zakki/tcwmac.html
南北戦争では、東部戦線の激闘が著名で、中でも序盤戦のマクレランの臆病癖が問題視されています。本ゲームでは、そうした世間的な印象に沿った評価になっているのですが、実際に戦闘システムで検証すると過剰に弱くレーティングされていると言うのです。
実は、「フォーザピープル」では、逆に南軍最強トリオ(ボビー、ジャクソン、ロングストリート)の能力が過剰に強くレーティングされている印象があり、その結果、ワシントンが落ちちゃうと言うのが発売当時に激論になりました。
マクレランが弱いにせよ、ボビーたちが強いにせよ、二大南北戦争ゲームの両方で、東部戦線でワシントンが危機にあり、結果として北軍は動員兵を東部に集中して守らざるを得ず、その帰結として西部戦線が軽視されたと言うのが80年代から20年間くらいの南北戦争ゲーム観だったと思います。
この東部重視史観に楔を打ち込んだのが、コンパスゲームズの「プライスオブフリーダム」だと言う話しは、去年さかんにアピールした通りです。
ただ、今回ルールを読んでみると、「大戦略南北戦争」のルールには、ミシシッピ川北軍支配による南部の東西分断ペナルティが厳しく設定されており、漠然と記憶していたイメージ程に東部重視でもないかと思い直している所です。実際にプレイした時に、北軍ミシシッピにリソースを投入できる時期がどの辺になるか検証してみないといけませんが‥。