その5で書いたように、ついにセヴァストポリ要塞の一角にフランス軍旗がはためくこととなりました。
この時点でプレイ開始から既に7時間近くを経過していました。プレイしたターン数はまだ9ターンで、ターン数的にはゲームは半ばまでしか来ていません。
しかし、既に夕食の時間に掛かってきており、提督さんと協議終了することにしました。
協議の論点として
1:ゲームはまだ半分以上残っている
2:連合軍は勝利条件の半分を達成した
3:稜堡が一つ確保されたことでロシア軍の防衛は非常に難しくなった。それは要塞内の連絡線が遮断され、兵力が二分割され融通できなくなってしまったことが大きい。
4:ロシア軍の歩兵の消耗が大きく、要塞の補修も困難になっており、3回目の突撃があるとすれば、その時の状況は2回目の突撃より悪くなりそうである。
と言った諸点から考えて、ゲーム的には連合軍の優勢と判断して良いのではないかと合意に至りました。
感想
念願のSPIのアートオブシエージをプレイしたのは感慨深いものがありました。
率直に言って、期待以上の作品だったと思います。
本ブログで再三繰り返していますが、わたしは包囲戦に面白いゲームなしが持論です。包囲戦が機動的な野戦より面白いとしたら、そもそも要塞などと言うものの存在意義が疑われてしまいます。
しかし、本作はその単調な構築作業と砲撃だけの期間を、最後の突撃に向けた様々な駆け引きに満ちた面白いプレイ時間にすることに成功しています。
また、プレイバランス的にも、最初の突撃は死屍累々で、こんなことで良いのかと思うほどなのに、波状攻撃で状況が打開されていくようになっており、非常に見事な完成度を見せています。
SPIのゲームはAHに比べればテストプレイされておらず完成度に難があるというのが一般的な認識だと思います。しかし、本作に関しては、少なくとも1回プレイした限りにおいては、非常に高い水準で調和したゲームだと言う印象を受けました。
極めて入手困難なゲームなので無責任に推奨できないのですが、もし入手する機会があるなら相場は高くとも一考に値します。もうプレイしそうにないWW2ゲームをいくつかオークションで処分して資金を調達してでも買う値打ちがあると思います。
Believe me !