アメリカンメガファウナをソロプレイ

bqsfgame2006-06-09

早速だが手を付けて見た。
このゲームには二人専用の1ページしかルールがないイントロゲーム、ゲームの基幹部分を使用する4人までのベーシックゲーム、フルガジェットを使用するアドヴァンスドゲームがある。
イントロゲームはあまりに素っ気ない感じがしたのでスキップして、ベーシックゲームを2人想定でソロプレイしてみた。概念や用語が独特で、ルール本体のページは8ページしかないのだが、別にグロッサリーが細かい文字でかなり付いていたりする。読んでいてオリジナリティが高いため、なかなかイメージが湧かなかった。
しかし、実際に動かして見ると、なかなか合理的にできているシステムで、非常に好印象を持った。大雑把な仕組としては、各プレイヤーは一つの動物の体系を持ち、その基幹種1種を配置した状態からゲームを始める。
1ターンは、山から1枚のカードをめくり、それを解決。その後、各プレイヤーは、自分の動物種が草食か肉食かを決める。草食動物が地形を移動し、続いて肉食動物が移動する。その後、地形ごとに草食動物、肉食動物の順に生存判定をしていく。
山からの1枚のカードが重要で、ベーシックゲームで本格的に使用するのは、バイオームカード、DNAカード、新種カードである。バイオームカードは、ヘクスに配置される植物や小動物などの植生で、草食動物はこれを捕食することで生存していく。DNAカードは既存の動物種に新たな能力を付与するものでオークションに掛けられる。新種カードは新たに進化して登場する新種でオークションに掛けられる。新種は進化元の親種を決め、そのDNAを受け継ぐ。したがって、後から出てくる新種ほど複雑で高度な能力を持つようになる。
ほかにカードには、外来種カード、カタストロフィカードなどがあるが、これらはベーシックゲームではフルに機能しない。この他に環境の変化として温室ガス効果などもルール化されているが、これもアドヴァンスドルールになる。
ベーシックゲームは基本的な生物の進化と、生存競争のルールから成り立っており、このゲームが進化シミュレーションとして合理的な仕組を持っていると感じさせるに十分である。しかし、外来種やカタストロフィイベント、そして温室効果の要素などがあるのを見ると、是非ともアドヴァンスドまで進みたいものだと言う未達成感も感じさせる。
ルールブックの書き方は今一つで、グロッサリーやプレイエイドまで総合すればどこかに書いてあるのだが、どこにあるのか見付けるのに苦労させられる‥(^_^; また、DTPゲーム+α程度の出来なので、コンポのチープさや工作の必要性は止むを得ない。
しかし、進化ゲームという題材に興味のある人なら一度、プレイしてみなくてはならないアイテムだと思う。