ザルゴスローズとウォーエンジェル

bqsfgame2007-07-02

ウォーエンジェルの内容を見るにつけ、「ザルゴスローズ」の雰囲気をひしひしと感じる。ちなみに両方ともイタリアのゲームという点が共通しているので少しだけ調べてみた。
「ザルゴスローズ」はBGGによれば1979年のインターナショナルチームの作品。デザイナーは、マルコ・ドナドーニ。「ザルゴスローズ」は彼のデビュー作であり、同時にイタリアで最初に出版されたヘクスウォーゲームだという説もある。イタリアのゲーム事情はあまり伝わってこないので真偽のほどは判らない。「ザルゴスローズ」は、決して少なくなかったインターナショナルチームの作品の中でも一番人気で、日本でもTACTICSの連載「かどの君の過激にやるぜ!」に登場したので、今でも記憶している方も多いのではないかと思う。ドナドーニは80年代はフルに活動したが93年にシュミットシュピーレから出した「モンスタークラッシュ」を最後に活動を停止、2004年になって11年ぶりにダヴィンチから新作「Tuchulcha」を出版した。
「ウォーエンジェル」は、アンジェロ・ポラッツイの1996年の作品。核戦争後の世界を争う異形の種族たちの戦いを描くウォーゲームで、種族ごとにバラバラに買い足していく一種のコレクタブルゲームだった。今回、入手したのは、シリーズがまとまった後にトータルパッケージで発売された「ウォーエンジェル2000年版」。これは最初の一連の10種族のセットになっている。これに加えて「ウォーエンジェル第二世代」、「ウォーエンジェル第三世代」も一緒に入手でき、それぞれ第二シリーズの10種族、第三シリーズの10種族が冊子スタイルでまとめられている。
ちなみに種族数は最終的に丁度100種族に到達しているそうで、上記の3セットをもってしても全てを網羅していない‥(^_^;
時期やデザイナーの経歴を見る限り、両者に直接の関係はなさそう。「ザルゴスローズ」を楽しく遊んだポラッツイが、オマージュとして作成したと言う程度だろうか。