今回、ATO誌を3号まとめて購入したのだが、これが最後。
「戦争に非ず、殺人なり」とは強烈なタイトルだが、南北戦争物。なんと、コールドハーバーである。北軍兵士の日記、「6月3日、コールドハーバー、ぼくは殺された」がバックに引用されている。
南北戦争を終わらせて国を再び一つにした英雄グラントだが、そのクライマックスとなる南軍の首都リッチモンドへの攻勢、その最終局面に近いコールドハーバーでは、南軍の準備する防衛線に対して突撃を掛け甚大な被害を受けたというのは南北戦のファンなら誰しも知るところ。
その史実の重さと、シチュエーションとしての魅力のなさから、あまりコールドハーバーのゲームと言うのは見掛けない気がする。ウィルダーネスから連続した全体のキャンペーンとしては、VGの名作「リー対グラント」というのがあるが、この切出し方がやはり一番妥当で魅力的だという気がする。
しかし、「モンティのギャンブル」や、「シフティングサンド」で名を挙げた新鋭デザイナー、マイケル・リネラは、なんと同じシステムをコールドハーバーへと投入してきた。BGGのコメントを見ると、結構、評判が良いようなので一度やってみなくてはと思わせる。