バルバロッサキャンペーンを対戦プレイする

TSさんと、平日の夜に新宿にて対戦。
三時間ほど掛けて第7ターンまでプレイして戦況判定して終了した。
ドイツ軍側を持ってプレイしたのだが、率直に言ってデザイナーズノートにもある通り、本ゲームはドイツ軍にとってのチャレンジのゲームなのだと思う。
最終的な判定段階で、ドイツが確保できそうな都市は合計9点。
モスクワ:3、キエフ:2、ビテブスク、スモレンスクミンスク、リガ。
ソビエトが確保できそうな都市は、レニングラード:2、小都市10、それにドイツ歩兵の壊滅+1点を加えて13点の見通しだ。
今回のプレイでは、装甲部隊は北部に3個、南部に1個を投入し、モスクワまで辿り着けるかどうかを模索してみた。結論としては、上記の通りモスクワ、スモレンスク方面を確保することができたが、南方はあまり前進できず、レニングラード方面はまったく攻略できなかった。
結果として、モスクワまで突出した前線の北側側面が長くなり、レニングラード方面からの反撃で崩壊寸前というところでプレイを終了した。ソビエト側は、それほどのMPを冬季攻勢でも持っていないので、それほど酷いことにはならないのかと思うが、それにしてもドイツとしては全力を尽くしてモスクワを手に入れても、総合的に得られるものはゲームを勝利に導くには足らない結果になった。
細かいところでプレイミスはあったかと思うが、総体的にはまずまずのプレイをしたと思う。最後のモスクワ攻防戦の決定的な場面でのダイスにも恵まれた。それでもマイナス4点かと思うと、なかなか容易には勝てそうにないと言う印象を受けた。
特にソビエト軍側の損害は、まったくカウントされないというところが、なかなかバランス的に厳しいのではないかという気がする。
とまれ、スライスオブタイムというシステムが、非常に面白い決断をもたらすものだということが実感できて、楽しかった。本作は、ふゅーらー中村デザインの作品の中では、新版GJに掲載された近作に比べて知名度が低いかと思うが、是非とも海外で再販してもらいたい作品だという気がする。