SGC例会:ウル1830を対戦プレイする

18xxのサブメカニクスを利用したスプロッターのオリジナルゲーム。
線路を引く代わりに水路を引く。会社の代わりに河川流域の小国を経営する。株式の代わりに土地を持つ。そして、土地に水が灌水できると収入が得られ、その小国の収益の配当が得られる。
18xxライクではあるが、かなり異なるテイストが生まれており、独自性がある。
水路独特の要素として、上流から下流へと水が流れるのだが、上流で取水されてしまうと、下流へと水が流れてこなくなってしまう。ゲームの序盤は当面の地価が安い下流の小国から活動を開始する。しかし、中盤以降、プレイヤーの資金が潤沢になると、高価な土地も買えるようになり上流の国も活動を開始する。その頃には、大規模な取水設備や、長距離配水が可能なポンプが登場し、上流で大規模に水が使われるようになる。結果として、それまで十分な配水を国土に実施していた下流の国は、急速に収益が悪化するようになっている。
18xxでは、機関車が進化すると旧型が失われる。そうすると、列車会社は運行ができなくなる。ところがこのゲームでは労働力を購入し、労働力が失われる。その時に、その労働力を使用して設置した水路やポンプは失われないので、18xx程には会社は困らない。
と言うことで甘く見ていたのだが、上述のメカニズムで下流に水が来なくなると、文字通り干上がってしまう‥(^_^;
と言っても上流の国が活動しても、労働力を雇い、取水設備を設置し、ポンプで配水しきらないと水は使用しきれずに結局は下流へ流れてくるので、そこらへんはだいぶマイルドとは言える。
スプロッター作品の中では話題にならないが、なるほどスプロッターらしさと言うのは感じられない。18xxバリエーションと言う感じだが、ディープソートが多様な18xxを出版している現状となっては、なるほど話題にならないのもむべなるかなという気がする。