ゲティスバーグの感想

ワレスのゲティスバーグを見て思ったこと。
実は、ゲティスバーグは会戦級ゲームとして面白く切り出すのが難しいのではないか?
コマンドのペレロのゲティスバーグはガッカリゲームだった。あれは戦闘システムがいけないと思う。
ワレスのゲティスバーグも、戦闘システムは良くない。量子力学のように戦闘まではグループに遍在しているダメージを、戦闘になると突然ユニットに配分するシステムは、ゲームとしてはちゃんと機能する。しかし、これも何を表現したくて作ったルールなのかが不明だった。
コマンドブロックの命令システムと併せて、独創的な部分が非常に目立つのだが、それが何を表現したくて作ったのか察しがたい。
そもそもシミュレーションゲームのデザイナーではないので、ゲームとして面白いジレンマを提供したいと言う以上の考えなどないのかも知れない。
百歩譲ってそうだとしても、コマンドルールは良いと思うが、独創的で理解しにくい戦闘ルールはどうかなぁ‥と言う気がする。

ゲティスバーグを作戦級から見る

話しは戻るが、ゲティスバーグは会戦級で捉えるよりも、如何に偶発的に発生する主戦場に適切に主力を先に集中して優位を確立するかという作戦級のレベルで見るのが面白いような気がする。
GCACWのロード・トゥ・ゲティスバーグとか、コマンドのアクロス・ザ・ポトマックとか。そう言えばカウンターアタック誌のリー・インベイズ・ノース辺りも近い視点のような気もする。やったことがないけれど。後は意外に近いのは、積木のボビー・リー。あれなんかも東部戦線の各年のシナリオの中で、その年の最大の決戦を何処に求め、そこで優勢な戦力で決戦をするか‥と言う視点のゲームだという気がする。