☆消えた少年たちを読む

bqsfgame2005-02-10

往復の飛行機の友にオースン・スコット・カードの「消えた少年たち」を持っていった。ハードカバー版を古本で入手してあったものだが、読む前に文庫版が出てしまった。今回、良い機会と思って読んで見た。
来る4月に第一子が誕生するのを控えているということもあって、様々な感慨を踏まえて深く心に残る一冊となった。斉藤由貴の解説にもある通り、長編版のこの作品では「家族」、「親子」、「生活」、「地域」、「宗教」など人が生きていくことそのものに関わる質感のある描写そのものがメッセージのような気がする。もちろんクライマックスは素晴らしいが、それ以外にも幾度も考えさせられてしまう。
帰って来て早速、奥さんにも読むように薦めているところ。