U−ボートリーダーをソロプレイする

ハッピータイムのミドルレングスをやってみました。
ハッピータイムの特徴としては、フランス占領地の港を使えるようになり大西洋に出るのが容易になりました。史実の作戦活発期に入り、シナリオポイントが豊富になった。敵のコンボイカードから、無防備の小規模輸送船団が除かれ、カモがネギを背負っているようなターゲットは見付からなくなりました。
ミドルレングスになると、ショートでは各艇1航海しかできなかったのが、2航海ずつできるようになり帰還・再出撃の判断が加わりました。
と言ったような諸点が違いとして挙げられます。
また、シナリオポイントが豊富になったので、投入できる艇数を増やせます。そこで、今回は初めてウルフパック戦術を運用してみることにしました。今回は、練度はトレインドに統一して、合計5艇を投入しました。選択基準としては、搭載魚雷数が少ないものは避ける、COOL属性があるものを優先する。その範囲内で単価の安いものを選択して艇数を増やすと言うことにしてみました。
結果から言えば、5艇中3艇が撃沈されたところで投了としました。合計点は辛うじて10点を越えた水準でした。このシナリオだと40点くらいがGood水準になるので、到底達成不可能と言う判断です。折角得点を稼いでも沈められると−3点/艇なので、艇ごとの累計でプラスにするのがやっとと言う感じでした。
一方で、初めてXP獲得で練度上昇する艇が出現し、それによりインフィルトレーター属性が得られたのは嬉しかったりしました。
これまでの3回をプレイした感想として、

1:キャンペーンのデッドラインになるのは、ストレス増加よりも魚雷枯渇であることが多い。したがって、魚雷搭載数が多い艇を選択するのは正しいように思う。逆にCOOL属性の必要性は低い。
2:勝利得点のネックになるのは、艇の被撃沈である。撃沈される原因になるのは、強敵と無理をして戦うことである。そのため、強敵との遭遇を回避できる航空偵察の価値は高い。一方、折角実施した航空偵察を無効化するイベント、カウンターインテリジェンスは意外に痛い。
3:勝利得点的に言えば、敵のエスコートは沈めても点にならないので、そんなものと戦わないのが望ましい。そのためにも航空偵察が良い。
4:魚雷搭載数がボトルネックになると言うことは、少ない魚雷で敵を仕留める能力は価値が高く、TSは重要である。
5:ウルフパック戦術は、成功率が低いので、確実に実施したければラジオコールを買う必要がある。しかし、ウルフパック戦術を使うのは、大規模な敵と遭遇した時で、大規模な敵は基本的に強敵である。したがって、2に述べたように航空偵察を優先して弱敵を狙い、ウルフパック戦術は取らないで済むのが理想である。

まとめとして、次回は魚雷搭載数とTSを優先して編成を実施し、余剰ポイントを確保して航空偵察を常時実施するつもりで作戦計画するのが良さそうである。

6:重損害を与えた上で離脱後に、1コンタクトと1魚雷(非装填状態でもOK)で沈没を得られるルールは重要。これを運用するためにも魚雷搭載数は重要。
7:実際の戦闘ではなくイベントカードの中に、魚雷使用とストレス受容でVPを得られるものが一定数存在しており、これを獲得するためにも魚雷搭載数は重要。
8:敵の航空偵察イベントを回避できると、XPが得られる。

今回、艇数が多かったこともあり、初めてイベントデックが1周しました。その結果として上記7が判ってきました。また、8も存在するので、意外とXPは伸びます。

9:XPによる練度上昇は十分に達成可能なので、次の練度までの必要XPが少ないことも思っていたより価値がある。

結果として、上記9の価値もあることが判りました。

ただ、全体として言えることですが、どの装備、属性、オプションにもそれなりの価値や意義があり、それを運用することの価値は状況により流動的です。ですから、状況の変化に応じて作戦や戦術の意思決定は変わってきます。そこが本ゲームの面白いところであるとも言えます。
また、今回初めてイギリスの高速旅客船エンプレスブリタニアに遭遇しました。速度3のこの船を追うには、否応なしに水上航行することとなります。そうでないと速度差で振り切られてしまうからです。しかし、水上航行で接敵しようとすれば、敵に発見されやすくなるばかりでなく、敵の攻撃も受けやすくなります。エスコートだけでなく、商船でも水上砲戦なら実施可能なものが多く、結果として損害確率は大きく高まります。こうした場合には、コンボイカードによる進行方向からの接近が発生するか、インフィルトレーターの能力が非常に価値が高くなります。前者はランダムなものなので祈るしかありませんが。
 また、魚雷を打ちつくしてしまうので、その後に水上砲戦を頼みにして作戦を続けるかどうかも難しいところです。今回は水上砲戦は損害が大きくなるので回避して帰港したのですが、これではどうも得点達成は無理なような気がします。次回は、水上砲戦のリスクが低い場面では、水上砲戦を選択することも考えに入れてプレイしてみたい気がします。
いろいろな作戦的戦術的判断が混在していて、なかなか悔いのないベストプレイを達成するのは難しいゲームです。また、得点的にも前回の感想での見通しは甘く、なかなか簡単にはGood水準には届かないのかも知れません。それだけに遣り甲斐があるとも言えますが。また、やってみたいと思わせる傑作です。
今度こそドラムビート作戦で、ニューヨーク港まで行ってみたいものです。
ATOのパウケンシュラークが少し欲しくなってきてしまいました。