ネブラスカを見る

bqsfgame2014-05-18

昨年度のオスカー作品賞候補の一つ。「キャプテンフィリップス」、「グラビティ」に続いて候補作を見るのは3本目です。
地元の映画館に掛かったのですが、年度末で行けませんでした。で、「サイドエフェクト」以来ですが、シャンティまで見に行って来ました。
モノクロの地味なロードムービーで、前半は少し眠かったです。
籤付き広告を真に受けてモンタナから歩いてネブラスカまで行こうとする父。説得を諦めて自分も一緒に行くことにする息子。ネブラスカの父の生まれ故郷では、父の親戚や友人や昔の彼女や生家と出会い、そこで父が籤に当ったと言うと、お金で掌を返す人もいれば、そんなことは関係ない人も。
父の籤を強盗する者も現れたり、父が昔、騙し取られたコンプレッサーを取り返そうとして違う人のコンプレッサーを盗んでしまったり。
巨額の当り籤(勘違い)が持ち込んだ非日常の人間模様を、踊らず騒がず淡々と描いていきます。その過程で、主人公の父を見る目も変わっていくというストーリーです。
最後は、宝籤について決着が着いた上で、父と子の物語にも一つの進歩が生まれて終わります。
最後まで地味なまま終りますが、なかなか良い映画です。シャンティまで映画を見に行ったのは、「オルランド」、「サイドエフェクト」に続いて三回目ですが、どれも地味ですが良い映画ばかりです。
隣で「オールイズロスト」をやっていて、梯子しようかとも思いましたが、上映時間のタイミングが悪かったので止めておきました。