明治維新について考える

bqsfgame2015-05-18

SSシリーズの明治維新の冒頭部の不安定さについて考えると、夜も眠れません(嘘)。
史実的には、ゲーム開始時点は鳥羽・伏見直後と思われます。西郷軍が京都を占拠し、慶喜軍が大阪にいるからです。
で、史実では何が起こったかと言うと、慶喜は容保を伴って開陽で敵前逃亡してしまい、大阪の幕府軍は戦わずして瓦解してしまいます。その意味では、西郷軍が説得に成功して、慶喜軍が失敗した状態と言うのが史実な訳です。問題は、史実と正反対の事故がゲームでは起こり得て、そうするとゲームは第1ターンにして決してしまうということにあります。
そうすると、デザイナーは鳥羽伏見後にはそういう展開もあり得たという思想なのでしょうか?
慶喜の敵前逃亡については、あまり納得のいく説明は未だにされていないそうで、大河ドラマの「八重の桜」の時にも唐突感があった。薩長と戦う覚悟はあったが、朝敵となる覚悟はなかったからと言う漠然とした理解なのだが、当時の幕府の存在感、朝廷の存在感がそもそもピンと来ていない身には今一つはっきりしない。
しかし、いずれにせよ慶喜軍が大阪で踏みとどまって抗戦する可能性はあったかも知れないが、鳥羽伏見で勝って勢いに乗る薩長軍が瓦解してしまうのは、いかにもなさそうに思える。
「競技ゲームとしての成立」と言う点ばかりでなく、シミュレーションとして見ても第1ターンに西郷軍が説得に失敗する展開はなくて良いのではないかという気がするのだがどうだろうか?