ルパンⅢ世、ザ・ファーストを見る

WOWOWです。

山崎監督、脚本作品なのですね。

さすがの出来栄えでした。才能ある人は、オリジナルでも、シリーズ作品でも、面白く作れるものなのですね。

冒頭から、いかにもルパンⅢ世らしい場面で始まります。この場面で登場するルパンを最初に見破って見せる女性が、今回のメインゲスト、レティシア広瀬すず)。

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お宝は、ナチスドイツも、ルパンも狙いながら手に入れられなかったエクリプスへと繋がるというブレッソン・ダイアリー。

これを巡って、レティシアを手駒として使うアーネンベルグのランベール教授とゲラルト、そしてルパン一味、ナチス復活の危険性を察知して動き出していたインターポールの三つ巴となります。

90分と短めの劇場オリジナルですが、最初から最後までノンストップ活劇です。

RPGのシナリオをプレイしているかのような錯覚に陥る謎解きの連続から、クライマックスへと繋がっており、非常に満足感の高い映画でした。

斬鉄剣が流星剣だと言うのは新説でした。

マイクロブラックホール発生器というエクリプスの正体も、21世紀ならではという気がします。

しかし、全体として、かつてのルパンシリーズへのリスペクトが感じられる気持ちの良い作りだったと思います。

ところで、中盤で飛行艇から脱出するのに富士子が手動折畳み翼の複葉機を奪って逃げるのには驚きました。これは?‥と思いましたが、作中でちゃんとソードフィッシュであることが明言されていました。そうか、ああいう風に翼を手動展開するのですか。百聞は一見に如かずとはこのことです。

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