古畑任三郎傑作選:VSクイズ王を見る

映画「記憶にございません」の連動企画として、古畑の傑作選を放送しています。

本日は、唐沢寿明がゲストの「VSクイズ王」。

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数ある古畑作品の中で、筆者の個人的ベストです。

クイズ王という番組の設定が凝っています。毎回、テーマの数字があり、その数字に因んだクイズを挑戦者とチャンピオンが互いに出しあってサドンデスで争うのです。

クイズの内容的には非常に難しく、難しすぎて実際の番組としては成立しなさそう。視聴者が全然わからないと思うようなクイズは、番組としてはご法度なのです。

それはともかくとして、この方式だと制作側はテーマの数字だけ用意すれば良いので、製作者サイドは楽そうです。

閑話休題

当初は番組制作側が無敵のヒーローを作ろうと、事前に数字を教えて勝たせてくれていたのが、週刊誌にスッパ抜かれそうになって梯子を外すという、いかにもありそうな設定。それに対して、どうしても数字を事前に知りたいチャンピオンが道具室を訪問して担当者を振りのけて殺してしまう。

ところが、部屋から出ようとしたら、ネタ合わせしている漫才師がいて出られない。この密室状態をどう脱出するかが見せ場です。

そして、そのトリックを古畑がどうやって解き明かしていくか。

基本、本シリーズは、刑事コロンボのオマージュだと思うのですが、刑事コロンボの「魔術師の幻想」と並ぶ程の出来栄え。

無駄のない伏線、完全に収束する結末。

改めてみて傑作と呼ぶにふさわしい出来栄えと思いました。

冒頭の挑戦者決定戦に登場する古畑の負けっぷり。

しつこい古畑を追い払うためにチャンピオンが仕掛けるゲーム。

細かい所まで非常に面白くできています。

クラッシュオブチャンピオンズに向けて

カードが発表になりました。

コフィとオートンは予定通りの第2ラウンド。

面白いのは、ロリンズにストローマンが挑戦するユニバーサル王座戦です。レスナーに続いて強力な相手と戦うロリンズの防衛なるか?

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戴冠から半年になろうとしているベッキーですが、ヒールターンしたサーシャの挑戦を受けます。これも強力挑戦者です。

もっと強力な挑戦者であるシャーロットを迎え撃つベイリー。前PPVのムーン戦は価値が高まらなかったので、これは必然的な選択ですが防衛は難しそう。

○これは経費で落ちません2を読む

さくさく読み終わります。

リーダビリティも高いですが、内容が面白いというのが大きいと思います。

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最初は、ドラマにも登場した広報課の皆瀬のエピソード。

次は、これもドラマに登場したコーヒーメーカー騒動です。ドラマと違うのは、女同士の戦いが、村八分に発展する所。意外にも最後に本社の女性全体の和解を計るのは皆瀬です。

三番目が営業のエース、山崎のエピソード。

最後が、これもドラマに登場した静岡工場の熊井のエピソードです。ドラマと違うのは、最初に森若に詰問された時に、熊井は田倉のせいにします。この部分があるだけで、全然、読後感が違います。ドラマの方が救いがありますし、新発田部長の顔も立っている気がします。まぁ、後から書き直しているようなものですから、「こうした方がいいんじゃないか」を入れられるドラマ脚本の優位性を生かせた感じです。

手割り、プロの形成判断法を読む

小林覚先生です。

小林覚先生の本を読むのは、初めてかも知れません。

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「手割り」は、いささか高尚な概念で、それで一冊というのは、かなり凝った企画です。NHK杯囲碁トーナメントの解説で、偶にですが「手割にしてみましょう」と言う話しをする先生がいます。しかし、「手割り」は、アマチュア中級者くらいには、ほとんど接する機会のない概念のように思います。

初段を目指す級位者の棋書で、手割をちゃんと説明しているものは見た記憶がありません。NHK囲碁講座でも、本格的に取り上げているのを見た記憶がありません。春山先生が採り上げていた気がするのですが古すぎて確認できません。

本書の後書きでも筆者自ら、判ったような判らないような感じではないかと危惧しています。

ざっくり言ってしまえば、互いの有効な石の数を結果からカウントして、彼我の石の効率を比較する手法です。当たり前ですが、特に序盤から中盤に掛けて、無駄な手を多く打った方が劣勢になります。互いに一手ずつ打っているのですから当たり前です。

手割りとは違いますが、小林光一先生が、「大体において序盤では打った石が取られてしまうような選択は悪いことが多い」と言われていました。これも似たような判断基準かと思います。

個人的な感想としては、上級者以上が対象で、その中でも目算とは違う方法での形成判断を模索している人向けかなと言う気がしました。

つまらなくはないのですが、手筋の本などと比べると、スッキリしない感じは否めません。

○これは経費で落ちません!を読む

オレンジ文庫の原作です。

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コバルト文庫の姉妹文庫なのですね。コバルトも含めても30年ぶりくらいに読むでしょうか。「多恵子ガール」以来でしょうか。

ドラマ通りです。いや、ドラマの方が原作に忠実に脚本化しているのでしょう。

最初は、曽根崎メリー(藤原紀香)のエピソード。

次は、研究所の受付の物販でお金が余ってしまうお話。これはドラマにはまだ出てきていません。

三番目は、イベントに持ち込む入浴剤を取り違えてしまい、ケータイも忘れた太陽が止む無く森若のケータイに電話するエピソード。

四番目は、有本マリナ(ベッキー)のエピソードです。

どれもドラマ、コミカライズで見た話しなので、新鮮味はありませんでした。しかし、手堅く読める出来栄えで好感が持てます。

引き続き2巻へ転進中です。

○わたし、定時で帰りますを読む

新宿駅で、かいじの中で読むものとして買いました。

筆者にしては珍しいことですが、TVドラマ版の表紙を買いました。ドラマの出来が良かったことへのご祝儀。

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内容的にはTVドラマの通りです。

ただ、向井君はドラマ程には魅力的ではありません。なので、最後に結衣が二度目の破談となる部分の受け止め方にかなり差がある感じがしました。

また、丸杉が悪く書かれていて、福永はそれほど悪くなく読めるのも違っている感じです。

ただ、そうした差異はともかくとして、ドラマ同様に非常に興味深く読める新ジャンルお仕事小説として、かなり高く評価できるように思いました。これは再読することがあるでしょう。

あと絶望的な作戦として、インパール作戦の話しが詳細に引用されるのは注目点。

ゲームジャーナル72号を入手する

ツクダ、戦国群雄伝の復刻、九州三国志です。

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このゲームが現役だったころ、他のシリーズ作品は持っていませんでしたが、本作のシチュエーションが気になって欲しかったものです。

あれから30年を経て入手となりました。

「西国の雄」もソロプレイしましたので、これも消化するつもりでいます。

殿堂ゲーム企画は、島津をテーマにしたゲーム。ちょっと捻りましたが、面白い企画だと思いました。

あとは、「テールズオブアラビアンナイト」の話しが載っていて驚きました。

COREで馬場秀和さんのマスターでプレイしたのは思い出です。

どうしても再戦したくて、WGGの高松合宿へ持ち込んで自分がマスターでやりました。これも懐かしい思い出です。

圧倒的な語彙力を要求される英文パラグラフゲームでしたが、こうして改めて語られるのはいささか意外なことです。検索していたら、こちらに詳細な新版の紹介がありました。

「Tales of the Arabian Nights」のこと