サザエさん20年後を見る

50周年記念企画の一つ、実写版ドラマです。

ちょっと捻ったのは20年後という設定。

玲奈ちゃんが出ていなかったら見なかったでしょう。出ていても録画視聴して、途中でドロップアウトしたくなりました。

割と陰鬱な話しが続いて、サザエさんならではの明るいファミリードラマではないのです。就職難民のタラちゃん、デザイナーになったけれど芽が出ないワカメ、何をやっても半年しか続かないカツオ。これにモデルになったけれど芽が出ないカオリちゃんが加わります。

うーん、もっと普通のサザエさんらしい話しで良かったのではないでしょうか?

迷った末に花沢さん。

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○5分間SFを読む

草上仁さんの最新作です。

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昔は良く在ったショートショート集。

SFらしい設定やネタのものが多いのは、さすがの草上本。

こうして見ると、SFのネタと言うのは、今でもまだまだあるものです。

個人的に気に入ったのは、

カンゾウの木」は、移植用臓器が木になる世界のお話し。神林長平の入選作品「狐と踊れ」を思い出しました。

「断続殺人事件」は、文字通りに断続的に殺人を繰り返すけれども、法律的に起訴され得ないという不思議なタイムトラベルミステリー。

「予告殺人」は、ミュータントがごろごろしているご町内で殺人事件が起こる前に未来予想できるのに、なぜかそれを回避できないと言う不思議。

「マダムフィグスの宇宙お料理教室」は、煮ても焼いても死なない不死身の魚を踊り食いにするという命懸けのクッキング番組。

かなり打率が高いので、お薦めのショートショート集です。

S&T:バナナ戦争の予告が気になる

boardgamegeek.com

セポイの乱で、S&Tの予定表を久しぶりに見ました。

2号先に、「ハーツアンドマインズ」のポニスケ作品が予定されていて、これはちょっと気になります。

「バナナ戦争」と聞くと、ラテンアメリカか、フィリピン。

年号が曲者です。1898-1935ですか。

1898年と言えば、有名な「メイン号を忘れるな!」です。

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1935年と言えば、ヒトラーベルサイユ条約を破棄した年です。

アメリカが米西戦争で世界の一軍にデビューしてから、第二次欧州大戦が始まるまでという切り取りですね。この時期のアメリカ植民地政策をしてバナナ共和国と呼ぶわけです。

バナナ共和国 - Wikipedia

システム的にはカードドリブンだと紹介されています。

 

 

インド大反乱のリメイクが登場

petitslg.shop-pro.jp

S&T最新号は、インドの大反乱です。

おー、もしかしてこちらのリメイクなんですね。

The Indian Mutiny | Board Game | BoardGameGeek

1988年ですから31年前です。この号は買った記憶があるのですが、蔵書にないのでどこかで処分したようです。ロブ・マーカムですから、ルールがふわふわしていて競技プレイに耐えなかったのかな。

今回はミランダ先生で、ゼイダイドゼイアブーツオンのシステムだそうです。ですから、プレイして面白くなっているものと期待します。

ところで、予定ではボンバの三国干渉ではありませんでしたっけ? ボンバが〆切を落としたので、ミランダ先生が過去ライブラリーから引っ張り出してきたのでしょうか。

 

テルアビブオンファイアを見る

ちょうど霞が関出張があり、終わり次第、丸の内線に乗って新宿へ。

新宿シネマカリテで見てきました。

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単館上映系映画を公開初日に見るのは初めてです。

パレスチナイスラエルの対立を正面から捉えていますが、純然たるコメディです。面白かったです。

多少わかりにくい部分もあるので、これから見る人のために少し整理しておきます。

まず、主人公ですがパレスチナ人ですが、イスラエルに居住しており、毎日の通勤でイスラエル軍の検問を通過しなければなりません。ここ試験に出ます(笑)。

次に彼が仕事しているテレビ局の人気ドラマ「テルアビブオンファイア」です。第三次中東戦争直前に、パレスチナ人組織からイスラエル軍に送り込まれた女スパイの物語です。本来のパレスチナ組織の恋人がいるのですが、イスラエルの将軍によろめいてしまっています。で、彼女がどちらの男とくっつくかを、パレスチナ人の主婦たちは毎日一喜一憂して見守っています。

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このドラマはパレスチナ人だけでなく、イスラエル人主婦たちにも大人気です。

で、検問所のアッシ隊長の奥さんも例外ではありません。そんなアッシ隊長は、ある日、検問の女性兵士に爆発がどうのこうのと言って止められた主人公を職務質問することになり、なんと彼が問題のドラマの脚本家だと聞きます。

○バットマンエターナル(下)を読む

ようやく読み終わりました。

非常に時間が掛かりました。なんで掛かるかと言うと、読みにくいからです。

まず、寸が長すぎます。

ストーリーが混沌としすぎです。

登場人物が多すぎです。

本が物理的に重すぎます(笑)。

ゴッサムシティの大陰謀の黒幕は誰かと言う話しは、上巻の冒頭はファルコーネの復帰、後半はバットマンと深い因縁を持つハッシュという流れでした。

しかし、ハッシュでさえ招待状をもらった客の一人だと判り、下巻ではナゾラー、ラース・アル・グールと進んでいきます。しかし、ナゾラーは招待状の主を知っているようですが教えようとせず、ラースは明確に否定します。

いよいよ混沌の度合いを増すクライマックスですが、謎解きの結果は「なぁーんだ」という感じ。これだけの大作で引っ張るだけ引っ張ってしまうと、相当な大仕掛けでもない限り納得は行かなくなってしまいますわな。風呂敷の広げすぎなのでしょうね。

バットマンのファミリー、ヴィラン、新顔が総動員で1000ページ以上も暴れたので、×は付けられなかったのですが、ちょっとガッカリ感は否定できませんでした。

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本作では端役なのですが、クレイフェイスが気に入りました。

昔のテレビシリーズにはいなかったですよね。

 

イエスタデイを見る

通っている整骨院の若い先生が「良い」と言うので見てきました。

なるほど、これはちょっと洒落ています。

有名バンドの著名曲が満載と言う点では、「ボヘミアンラプソディ」と似ていますが、映画としては別路線です。

いわゆるオルタネートヒストリーもので、交通事故にあった主人公はビートルズが有名ではない世界に行き、自分一人が知っているビートルズの有名曲をどんどん自分の曲として発表して世界一のミュージシャンになるお話です。

なんと言っても売れない主人公のマネージャーをずっとやっていた幼馴染の数学教師エリーとの関係が泣かせます。

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エリーを演じるリリー・ジェームズは、「ダウントンアビー」のローズなのだそうですが、家内は見ていましたが自分は見ていないので初めてでした。

彼女と一線を越えそうで越えられないシーン、別の男性と恋仲になったことを告げられるシーンは、作中でも一番どきどきさせられる部分でした。もう一回見ても良いかなと思う出来栄えですが、「テルアビブオンファイア」とか「アナ雪2」とか「ラストレター」とか、いろいろと待っているのでスケジュール的に難しいでしょうか。

余談ですが、ビートルズ以外に、コークとシガレットとハリーポッターもないんだそうです。どういう経緯でそういう世界になったのでしょうね?