フォーザピープルを対戦プレイ

bqsfgame2007-01-04

彗星さんと、今回はサイドを入れ替えて北軍を持ってキャンペーンゲームで対戦してきた。
細かい記録も取ったのだが、木を語っても仕方がないので森のレベルでまとめてみよう。
●南軍のヴァンドーン&ジャクソンの1で起動できる2個軍戦略の威力は北軍側を持って受けてみると、やはり強烈だと思った。全てのカードで有効な軍の起動ができてしまう訳で、3と部分的に2でしか起動できない北軍からすると、片手対両手でボクシングをしているようなものだ‥(^_^;
とは言え、この南軍戦略をソロプレイで編み出して以来、それなりに研究も進めて来たので、非常にきわどくはあったが今回は北部州を蹂躙されることによる−5/+5ペナルティは辛うじて一度も食わずに済んだ。西部戦線ではケンタッキー州とカイロに要塞を序盤から築き、ウェストヴァージニアではジャクソン軍に二度に亘って侵入されるも、侵入され次第、後ろを封鎖して補給切れにしてそれ以上のマーカー転換を防いで引き取ってもらえた。
ともかくも、先ず侵入させない、侵入されたら追うのではなく蓋をして補給切れにして政治的被害(PC転換)を防ぐということを徹底した。それでも最後にヴァンドーンにミズーリ側から侵入されたときには受けきれず、刺し違えてアーカンサスへ突入してヴァンドーン軍の補給を大回りで断つ作戦に出て相手側に自重して戻ってもらうと言う状況だった。どうしても南軍が一度ペナルティを取ろうと思ったらこの時には取れていたことになる。
●東部戦線では緒戦でマクドウェルがマナッサスで勝利して要塞を築くことに成功。結果として比較的長い時期に亘って平穏な状況が続いた。一度、ジャクソンがウェストヴァージニアから突入してワシントンに接近してきたが、マクレランが背後からジャクソンの補給を断って脅かしたところ、引き上げさせることができた。
しかし、自体は1863年になってから動き、グラントの西部戦線での活動を間接アプローチで和らげるために南軍が北ヴァージニア軍を増強した上で、南軍によるOn to Ritchimondカードのプレイによりマクレランのポトマック軍をリッチモンドに誘き寄せて撃破してしまった。さらに、ボビーリーはマナッサス要塞へと襲い掛かってきて、北軍は将軍不在で応戦し多大な損害を出しながらも辛うじて踏みとどまった。ファイティングジョーの軍団が急遽、ジャクソン封鎖から移動してリッチモンド/マナッサス間に割って入ろうとすると、ボビーリーはこれも迎撃、フッカーも損害を出して撤退となった。しかし、北ヴァージニア軍も損害が大きくなり行動を此処で停止することとなった。
●中西部の反攻
バーンサイドテネシー軍はケンタッキーを通ってアトランタ方面へ進んだ。しかし、鉄道線路が通じない進撃路を進んだため部隊が消耗。前面のジャクソン軍を撃破することができず停滞してしまった。
西部のグラントはナッシュヴィルを落としメンフィスに迫ったが、城砦を築いて立てこもる南軍のテネシー軍の前に停滞。ポープのカンバーランド軍と併せてメンフィスを孤立させて攻撃を急いだが拙速に過ぎ失敗。結局、前線で軍が崩壊してしまうこととなった。
東部のマクレランのポトマック軍と併せて1863年秋に二つの軍が崩壊したところで投了図となった。

成果と反省

南軍のヴァンドーン&ジャクソン戦略が改めて非常に有力であることを感じる一方で、これまでの研究の成果の集積として北軍でなんとかこれを受け切ってグラントの登場から反攻に転じるところまで進むことができたのは大きな成果だったと思う。個人的には非常に満足している。南軍の自在な機動にはプレイ中、何度も痺れたが、紙一重で受けきった‥(^_^;
その一方で、北軍の反転攻勢は反省だらけだった。南軍としての攻撃戦略と北軍の攻撃戦略は別のスキームがいることがわかった。ただ、これまでは南軍の序盤の攻勢の研究で一杯で、北軍が受け切って反転攻勢するところまで局面がもたなかったので全く研究不足だった。
なぜ両軍の攻勢のスキームが違うかといえば、攻勢に出るときの自軍のアドバンテージが違うからである。
●南軍の初期攻勢の資源
機動の自由度の圧倒的な高さ
優秀な指揮官による戦闘修整の圧倒的な有利
▲南軍の懸念点
兵員補充力の不足
北軍の反転攻勢の資源
圧倒的な兵員補充力の有利
北軍の懸念点
グラント登場で機動回数は同等になっても1軍しか1で機動できないので自由度は依然として南軍より劣る
グラントの軍は南軍に対して戦闘修整で一定の水準に達したが依然として劣勢は否めない

上述のようにまとめてみると、持てる資源が違うのだから両者の攻勢は自ずと違うスキームにならざるを得ないことが良く分かる。ところが、北軍の攻勢スキームについて全く準備ができていなかった。この点はさらに研究していく余地があると思った。
とまれ、非常に充実した面白いプレイができ、新年早々満足のいくゲーム体験ができたと思う。
ちなみにプレイタイムは9ターンまでで8時間強と言ったところ。非常に深刻で重要な決断が相次ぐ展開となり、両者とも慣れているにも関わらず時間はかなり掛かった。終わりまでプレイすると、やはり12時間は欲しいところだろうか。