単純でない対立軸(つづき)

「また、もっと理解しにくい話しをすると、自分の配下の特定の領土の部隊で、別の自分の配下の特定の領土を攻撃することもできる。何をしたいのかと言うと、最終的にどの色の領土が盤上の最大勢力になるかをコントロールしたいのだ。」
(承前)
具体例で説明を補足しよう。
ゲーム終了時に、まず色ごとに(プレイヤーではない)占領状態を確認する。もしいずれかの色が盤上の過半数の重要都市を占領していると、その色は帝国と定義される。
次の段階で各プレイヤーの得点を計算する。
この時に帝国の色を通じて占領している領土は、他の色を通じて占領している領土よりも高く計算される。
ちなみにこの時に、各プレイヤーが最初の領土をどの色でスタートしたかは考慮されない。したがって、赤が帝国になったが、そこから最大の得点を得るのが最初は緑でスタートしたプレイヤーであっても差し支えない。

と言うことなので

ゲーム終盤、黄色が帝国になることがほぼ確実となっている。貴方の領土に黄色を通じて支配している領土があり、それに隣接した赤で支配している領土がある。そうすると、得点的には自分の黄色で赤を征服して両方とも黄色にした方が配点が高いので有利である。
ゲーム終盤、緑が帝国になりそうだが微妙である。貴方は他のプレイヤーに比べて緑の領土が少ないので、緑に帝国になってもらわない方がありがたい。そのため、貴方の黄色の領土から貴方の緑の重要都市を征服することで緑の帝国到達を妨害するのが良い作戦となる。
と言った具合である。
ここまで書くと、「ははーん、なるほど」と少し思っていただけたのではないかと思う。