旧王国の終わりまでプレイしてみたところで区切りにして、この感想を書いている。把握しておかなければならない点がいくつかあり、このポイントを踏まえてプレイしないと面白みが見えてこないように思う。
①旧王国3ラウンドで決算、新王国3ラウンドで決算の2セットマッチ。
②各王国時代は3ラウンドしかなく、3つしか土地は買えないということ。3つの組合せでボーナスを取れる組合せを考えて買っていく必要がある。西岸/東岸、上流/下流、川岸/内陸という位置関係ボーナスは2つ目以降を買うときには意識の必要あり。同様に、権力カードマーク、農民の数によるボーナスも意識して取りに行かないと取れないだろう。
③ピラミッドセット、西岸/東岸でのトップのボーナスも重要。
これを意識した上で各時点での土地の価値が、誰にとってはどのくらい重要かを評価できることがゲームの前提。その上で、ビッディングの綾をどこまで読みきれるか。そういう意味では非常に複雑な要素を踏まえているとは言え、これはクニッツアの原点であるオークションゲーム以外の何者でもない。
このゲームでさらに厄介なのが、ビッディングの資金をゲーム中のメカニズムの中でどう調達していくか‥というのが、さらにもう一つ別の仕組として絡んでいる。こうした複雑な要素をマネージメントする必要があるので、ゲーマーズゲームという評価になるのだろう。
個人的にはよりスッキリしているが、システマティック過ぎて、実は選択肢が狭いのではないかと思える「ラー」よりはずっと好みではある。
ただし、ピラミッド作りというモティーフが生きているという意味では、「マヤ」の方がストレートかも知れない。