ゲームの値段はコンポーネントで見るものか?

しばらく前に「魔法の掃除機」を某所で手に取ったときに、ある方が「ゲームの中身の割に高い」と言われていた。良く聞くと「カードボードのコンポーネントしか入っていないのに」‥ということらしい。
その場は聞き流したのだが、個人的には納得の行かない考え方だと思う。かつてウォーゲームブームの時代にも店頭で箱を手に取って重さを比べて「こっちは軽いから割高だ」と言っていた人が良くいたものだ。あれから20年も経っても未だにゲームの価値をハードウェア部分(コンポーネント)でしか見ないような考え方があるのには驚いてしまう。
個人的な意見だが、ゲームはソフトウェア主体だと思う。ゲームの面白さはコンポーネントで出るものではなく、ゲームシステムのアイデアや、テストプレイに裏付けられたデベロップメントの完成度で出てくるものだと思う。もちろんギミック系のゲーム、たとえば「マウストラップ」や「キャンディー工場」のようにハードウェアが主役のデザインもあるが、それは一つのサブジャンルであって、ゲーム全体に言えることではないと思う。