さて、日記のエントリーだけ入れておいて後日、順不同で執筆しているのでおかしなことになっている。
執筆順では、「新・戦国大名を対戦プレイする」が先で、次が「GJ31号を入手する」で、これが最後になっている。
既にゲームについての評価は書いた通り。また、オリジナルの「戦国大名」と比較して何を感じたかも書いた通りだ。
昨日の「コマンド87号を入手する」に続いて編集部の方には申し訳ないが、読者ニーズとのマッチングが悪い雑誌の付録ゲームになってしまっていると思う。新雑誌の2号目でこれが出てきてしまうと、結構、辛いなぁ‥というのが偽らざる感想だ。3号の内容如何によっては、4号以降は購入しないかも知れない。
1号の「新撰組始末記」もプレイテクニカルな側面が強く初心者には敷居が高かったのだが、今回は出戻りゲーマーにも辛い内容になっているのが難点だろう。
国際通信社の地元方面では一般書店への展開マーケティングもしているようなので、それだけにシミュレーションゲームに始めて触れる人がこれを見て、シミュレーションゲームと言うのはこういうものなのかと思ってしまうと不幸な気がする。
もっとも某所でY氏が指摘しているように「こういうものなのか」と言うのは、必ずしも誤解ではなく、正しい認識だから困ってしまうのだと言う説もある。このホビーは元来が初心者にアンフレンドリーで、マニアになるべく生まれてきた人たちが運命的に遭遇してくれるのを待つスタンスが正しいのかも知れない。
広くプレイしてもらえるようになるなら、ルールの分量を減らし、ルールの完成度&明確度を上げ、プレイ時間を短くし、大き目の地方都市ならどこでも対戦相手が集まる場が毎月コンスタントにあるようにならないと、とても無理かも知れない。
先日、たかさわさんが言っていた話しで面白かったのが、本当に初心者拡大をするのなら「ドイツ戦車軍団のエルアラメインを丁寧にルールを教えて、一日じゅう何回でも対戦で付き合ってあげるようなゲーマー」がたくさんいないと現実化はできないのではないかというのがあった。では、ベテランゲーマーが、そんな労力を負担してまで初心者を増やしたいと思っているかと言うと‥。まず大抵の人は、自分がやりたいゲーム(大抵は初心者向きではない)を、それなりのレベルの相手とやりたいと思っているのではないだろうか。
どのホビーでも同じだが、初心者と呼ばれる層に位置するのは入門時の一時期であり、その人たちはすぐに中級者になってもっと高い難度のものを求めていく。結果として、いつの時代も入門者向けという層はニッチターゲットであり、なかなかペイアウトが難しい。テニススクールのように授業料を取って、そこからのペイで生活できるインストラクターという専業技術を持った教え手が成立するようでないと、初心者にフレンドリーで十分なプレイボリュームをも確保できるメカニズムというのは成立しないような気がする。そして、スクール制度を支えられるほどには、このホビーは十分な大きさはないのだ。
初心者同士が対戦できる初心者教室+ミニトーナメントを、それこそエルアラメインくらいのゲームで試験的にやってみるというような試みがあってもいいのかも知れない。
「ソークオフだよ人生は」を見ると、7月5日に難波でコマンド誌はゲーム会を設定するようだが、そういった路線のものになるのだろうか?