2:ソビエト爆撃機の価値の低さ

実際にプレイすると、ソビエト軍が上述のように主力を好きな場所に集積できるので、そこでの戦闘ではソビエト軍の戦力は十分以上になる。このため、ソビエト爆撃機による地上支援は不要になってしまうことが多く、結果としてソビエト空軍の価値は低くなっている。
一方で、戦闘比は防御側を分母にして割り返し、戦闘比率が高めに立つこともあるので、防御側の戦闘支援の価値は高い。つまり、ドイツ側の爆撃機の価値が高い。
そうすると空戦では何が起こるかと言うと、ソビエト戦闘機は価値の高いドイツ爆撃機ばかりを狙う。ドイツ戦闘機は、価値の高い自軍爆撃機を守るために、ソビエト戦闘機ばかりを狙うことになる。
結果として、制空戦闘ではドイツが一方的にソビエト戦闘機を落とすようになる。この辺りは先月のバトルオブブリテンみたいな感じだ。
ただ、いずれにせよ各機種の価値が偏ってしまっているので、空戦における意思決定の面白さと言うのは些か欠けているかと思う。
どうせ空戦が面白くないのなら、戦闘力の計算を二度もやり直させるプレイアビリティの低下ばかりが目立つので、空戦ルールなどなくしてしまっても良いのではないかと思った。恐らくゲーム全体の展開には影響しないだろうと言う気がする。ドイツプレイヤーにとってはソビエト戦闘機団殲滅戦で溜飲を下げる機会が失われてしまうが。
(つづく)