B級SFゲーム検定 後編

第6問
このゲームは、極めてバランスの厳しい経済復興ゲームとして知られています。しかし、マップはヘクスマップであり、戦闘ルールもあるので、一見ウォーゲーム風です。しかも、ウォーゲームメーカーから発売されたので、実体を知らない人は内容を誤解していることもあるようです。

第7問
このゲームは、SFゲーム専門雑誌の付録ゲームでした。〆切の厳しい雑誌の付録ゲームとしては考えられないことですが、かなり規模の大きいパラグラフゲームです。内容的にはファーストコンタクトテーマで、イギリスの著名なSF作家の作品との強い類似が見られました。

第8問
このゲームは、ポケットサイズのゲームシリーズの第12作として出版されました。地球征服を狙うエイリアンと戦う地球規模のウォーゲームです。ポケットサイズのゲームでありながら、技術開発要素も含んだ経済システムも持っている意外な本格派ゲームでした。

第9問
このゲームは、S&Tの編集長のジョー・ミランダが別の雑誌の付録ゲームとしてデザインしたものです。当時、SFのサブジャンルの一つとして確立されたサイバーパンクを題材にした斬新なゲームシステムでしたが、マイナー雑誌の付録だったので、その内容に比較して話題にならずに終った残念なゲームでした。

第10問
このゲームは、カードゲームです。年号の書かれたカードを時系列順に並べて、そのカードが表す事象の成否を反転させてタイムパラドックスを生み出しながら、自分の都合の良い歴史に書き換えていくというゲームです。時間テーマのゲームは多くはありませんが、その中でも時間と言うものの性質を上手く表現した佳作でした。

第11問
このゲームは、フランスのメーカーから出版されました。このため、日本にはほとんど流通しておらず知られていません。しかし、メタルユニットで惑星開拓をリアルタイムアクションで実施するユニークなゲームシステムは、一部のゲームマニアに非常に高く評価されています。

第12問
このゲームは、冷戦終結目前にソビエト軍が乾坤一擲の勝負を賭け、地底戦車を使って米空軍の中枢であるシャイアン基地を襲うと言う荒唐無稽な内容でした。荒唐無稽なのは内容ばかりでなく、そのボックスアートのレベルの低さは、小学生の子供に描かせたのではないかなどと揶揄されるほどでした。

第13問
このゲームは、鉄道ゲームで世界一有名な18xxシリーズのSF版です。鉄道タイルを置く代わりに、様々な資源の産出するアステロイドタイルを置き、そこに自分の権利マーカーをクレームしていきます。ただし、他の18xxに比べるとバランスが甘めで、硬派の18ファンには物足りないと論評されました。

第14問
このゲームは、カルカソンヌに始まるタイルプレイスメントゲームの一つです。しかし、使うタイルが菱形で、内容的には宇宙ステーションのエネルギー系統の接続作業を扱っています。ランダム要素のない2人用ゲームなので、アブストラクトゲームに近いプレイ感でした。

第15問
このゲームは、日本人デザイナーの作品になる一人用のパズルです。宇宙空間で作業するロボットたちを操作します。世界的な販売力を持つパズルメーカーから完成度の高いコンポーネントで発売されたので、パズルフリークの間での方がボードゲーマーの間でよりも知名度が高いようです。