2010年上半期の成果:ウォーゲーム編

★CWBシリーズ
今年の上半期は、CWBシリーズに尽きた印象すらある。
自然語命令システムをベースにした南北戦争の会戦戦術級ゲーム群。
半島戦役の七日間の戦いを順に連戦することで、馴染みの部隊が一連の戦闘でどう過ごしたかが見えてくる面白さもあった。
●フリードリヒ
ヒストゲームのユーロゲームとウォーゲームのハイブリッド作品。
TOMのオークションで辺境伯が放出されたものを千葉会のyagiさんが入手して千葉会で対戦。これは非常に面白いマルチプレイヤーズゲーム。続編のマリアも興味深いところだが、まだ近辺に入手した人はいない。
●ドスデマヨ
「ルール学習の敷居が低く、プレイスキルの敷居が高い」のが良い小品ゲームの条件だと思う。本作は、その典型的な成功例の一つだと思う。ナポレオンに抵抗する半島戦役のクライマックスエピソード。エリアコントロールゲームの一種で、毎ターン補充するイベントカードが適度な強さだ。また、イベントカードを引き切ることが想定されるので、全部の内容を掌握していると、まだあれが出ていないから出てくるはずという推測が敵味方両軍のイベントカードについてできる。これはカードドリブンで起こるのと同じタクティクスなのだが、このゲームはカード枚数もターン数も少ないのでずっとクリアに効果を発揮しており、ゲームの大きな特徴になっている。
●ニューロシマヘクス
トレーディングカードとタイルプレイスメントをウォーゲームに持ち込んだ新機軸。これはもっと話題になって良いゲームだと思うのだが、一向にその気配はない‥(^_^;
●八百壯士:四行倉庫保衛戰
台湾の新ウォーゲーム雑誌の付録ゲーム。ストームオーバー系の新規軸。
これはなかなか良いミニゲームだと思う。
●ウォーオブザリング
これは今期の新作ではないのだが、TSさんと連戦して復活した。
カードドリブンゲームの中で、対戦プレイした数が一番多いゲームはこれになったかも知れない。完成度という意味でも、これはカードドリブン中でもトップクラスだと思う。原作の知識は必須で、そこが敷居が高い。
●サンダーアットカッシーノ
評判の高いAH版のストームオーバーの一作。市街戦と山頂の修道院への構成が複合したシチュエーションが興味深い。惜しむらくはセットアップ段階の瓦礫ダイスロールの影響が大きすぎる気がする。