茨城会:SGBOH:カンネーを対戦プレイする その2

>これを読んでいたカルタゴ軍は遅滞作戦で応じ、逆に両翼の騎兵で圧倒しローマ軍を包囲して壊滅させることに成功しました。

と言う史実を知っている状態で、ゲームはプレイされます。
此処がシミュレーションゲームの問題点ですが、史実を知るプレイヤーがプレイしても史実が再現されるゲームと、別の可能性が盤上で追求されるゲームがあります。
本ゲームの場合には前者になりました。
SGBOHでは、フォーメーションごとに活性化していきます。活性化した部分でだけ戦闘が起こるので、自軍が優勢な場所を活性化し、劣勢な場所は自分では動かしません。そこは相手が動かしてくることになります。
結果として、ローマ軍は兵力的に優位なのは中央の歩兵部分なので、史実は重々承知の上で、それでも中央の歩兵を前進させる史実と同じ展開を選ぶことになります。
その時に問題なのが、ローマ軍のレギオンは前列に軽歩兵のウェリテス、その後ろに中歩兵のコホルト、さらに後ろに装備の優れた重歩兵のトリアリアイと並んでいます。
必然的に先ずウェリテスが前進して攻撃を開始するのですが、ウェリテスが中途半端に強いために前線に残ってしまい、後続のもっと衝撃力のある兵力を前進して接敵させるのに障害になってしまいます。
結果として、ローマ軍前線が揉み合っている内に、カルタゴ軍の両翼の騎兵がローマ軍歩兵の側面を衝いてダメージを与えるようになります。史実のようにカルタゴが完全包囲を完成させるようにはなりませんでしたが、それでも三方からの準包囲に至ってローマ軍の損害が先行するようになっていきました。
そして此処でリーダーシップに勝るカルタゴ軍は、連続してアクションを実行できるターン継続を相次いで成功させます。これによってカルタゴ軍の側面攻撃の成果は拡大して行きます。
ローマ軍の中歩兵が前進して接敵すると、そこでシナリオ特別ルールのカルタゴ歩兵の予定された後退が発動されます。これによりカルタゴの中央の歩兵は1ターンだけ全力で後退することができます。これによってローマ歩兵を包囲の罠へと引っ張り込むことができるようになっているのです。