それにしても良く負けなかったもの

一日しかプレイしませんでしたが、ドイツ軍の空襲頻度が高いのには参りました。空襲なしのチットを一度も見なかったので、初日から4空襲を受け3回目までは2機で全力出撃。3段階疲労すると睡眠で回復しきれないのですが、そうも言っていられません。良いこととしては、たくさん敵がいるので撃墜は稼げて、初日からエースが誕生します。嬉しいのやら、前途多難と嘆くべきやら‥(^_^;
両軍の戦闘機に性能的な差は、ほとんどありません。となると、問題は先手を取れるかどうかと、数の有利があるかどうかです。先攻は相手へクスに侵入した側ですが、ランダム移動するドイツ軍は偶発的にしか敵へクスに侵入できないので、RAF側が間合いを見切っていれば先手を取れます。一方で、数に関してはRAFは最大2機しかいませんが、ドイツ側は空襲規模が大きくて引きが良ければ109、110併せて4機と言うのも見ました。110は爆撃するまでは爆撃機扱いですが、爆撃、もしくは爆装放棄後は戦闘機として扱います。この状態になると、友軍機修整があってドイツ戦闘機はなかなか落とせません。とは言っても、爆撃機を狙って戦闘機に後ろを取られて落されては2機しかないRAFは立ち行きません。かくて、ドイツ軍ではなくRAF側が戦闘機狩りに走ることになります。109をどんどん叩き落としてカップの中の戦闘機率を下げれば、遭遇したらドイツは戦闘機ばかりと言うことは少なくなっていくはずです。そういう意味では、そうした中長期の戦略も考えて戦闘を戦う意味はあります。
戦闘ルールは交互に攻撃しあうだけの簡易なものでプレイアビリティ重視ですが、上述のように考えることが全くない訳でもありません。重要な目標を守るためなら、敢えて敵の戦闘機を後回しにして爆撃機を撃つことも在り得るかも知れません。
いずれにせよ、RAFの迎撃能力に比してドイツの空襲頻度が高いので、特に海峡に近い南部の爆撃目標を完全に守ることは難しそうです。レーダー基地が叩かれれば迎撃の出動遅れも発生し始めるのですが、その頃にはドイツも奥地の目標を狙うようになり来襲時間が長くなりますから、そこでバランスしているのかも知れません。
ソリテアゲームの常で、多少、反復作業的なゲームになっているのは否めません。しかし、ドイツの圧倒的な空襲の前に少数精鋭で立ち向かうRAFと言う雰囲気は良く出ています。
ルールブック中に引用されているチャーチルの言葉、「人類闘争史上、これほど重い責務が、これほど少数の人間に担わされたことはない」が、痛く胸に響きます。