歴史群像2013-4を読む1

以前にデパートの古本市でまとめて買った一冊です。

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レッドウィンター→フローズンフロント→春の目覚め作戦という連想から読み始めました。

春の目覚め作戦が第一特集で、山崎雅弘氏の16ページに渡る記事は読み応えがあります。

ドイツ装甲部隊の最後の攻撃的作戦で、バルジから引き抜いた第6SS装甲軍を投入しての東部戦線、バラトン湖方面での反撃作戦。

この作戦には開始時点から問題があり、成功の目算は最初からなかったという認識でしたが、本記事でも同じ見解です。やはり、ハンガリー戦線で何かを成そうとしたら、最後のチャンスはコンラート作戦だったようです。

また、本記事ではヒトラー台頭期からSSの重鎮として戦ってきたディートリヒと、ヒトラーの間の亀裂が決定的になったことを重視しています。

末期の東部戦線で、ヒトラーはアドヴァイスをくれる重臣を次々と更迭し、現場では役に立たないイエスマンに入れ替えたようですが、その一環かと。

久しぶりにTACTICSの春の目覚め作戦もプレイしたいものです。