歴史群像2013-4を読む2

引き続き歴史群像2013-4です。

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巻頭のカラー記事(画像の右下)。

最初は、アトランタ級防空巡洋艦です。

筆者は最初に知ったのは、ヴィクトリーインザパシフィックのユニットとしてです。大きさの割に異常に高い対空戦闘力、印象に残るユニットでした。

本記事を読むと、38口径連装砲塔を8基装備していて、船体の割に圧倒的な弾幕防御力を持っていたとのこと。特に日米戦争前半では大いに期待に応えたそうです。そういう意味では、VITPでも妥当な評価なのでしょう。

しかし、運動性の低い艦攻、艦爆に対する艦隊防衛では極めて有用でしたが、運動性の高い戦闘機によるカミカゼアタックには脆弱で、防空艦でありながら自身が狙われやすいという弱点を露呈。結局、戦争後期には体当たり攻撃に対する堅牢性の高い戦艦にポジションを譲ったそうです。その背景として、戦争後期には戦艦による水上砲戦の想定が薄くなったという事情も。

結果として戦争後半では、それほど活躍できなかったそうです。

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巻頭カラー記事、その2は、局地戦闘機雷電です。

おー。

不思議なことにAHの「エアフォース・ドーントレス」には収録されておらず、コアの西会長が自作したデータシートが世間に流布されており、それで飛ばしました。

戦争の局面の変化により、兵器に要求される性能が変わることは良くあります。アトランタ級もその例です。

日本軍の戦闘機は、初期には圧倒的な運動性をもって良しとしました。しかし、米軍の大型爆撃機に高高度爆撃されるようになると、迎撃用の戦闘機は、優れた上昇能力、高速度、大火力を要求されるようになります。必然的に、まず大馬力エンジンを積みます。結果としてエンジンサイズによって胴体の太さが決まるので寸胴で見栄えが悪くなります。

雷電は合目的な設計で戦果を収めた機種でありながら、日本でそれほど人気がありません。日本機らしくないからでしょうか。しかし、アメリカで鹵獲した機体を性能試験した結果は上々だったそうです。

ちなみに、ファイティングウィングシリーズには、ちゃんと「ホイッスリングデス」に「ジャック」として収録されています。

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少し間が空きますが、まだ紹介したい記事があるので続く予定です。