映像記録 関東大震災 帝都壊滅の三日間を見る

 既に「爛漫」で話題にしましたが、NHKスペシャル。

 高精細のカラー化画像で見ると、とても大正12年の出来事とは思えませんでした。

 火炎旋風発生のメカニズムを再現する風洞実験など硬派な内容もあって、単なるショッキング映像による客寄せ番組ではない作りが好感を持てました。

 当局が避難場所として推奨した被服廠跡地に4万人が家財道具を持って逃げ込み、火炎旋風で舞った火口が家財道具に燃え移って実に3万8千人が亡くなったと言うのには絶句します。

 それでも初日の夜には一旦火勢が衰えて上野避難組は一息ついたのですが、翌日の昼になって再び火が上野駅まで押し寄せてきて上野の山の斜面を皆で登って逃げる映像が。

 さらに自警団の結成や、流言飛語による朝鮮人殺害などの話しに。家内はこの辺の話しは知らなかったと言うのに、それはそれでビックリ。昭和40年代生まれの人は知っているはずでしょう(?)。

 この火災の映像が爛漫で再び出てきて、それはそれでアッと言わされたのは既報の通りです。

 あまりにも出来が良いので来年以降も折に触れて再放送されることでしょう。