9月のNH杯囲碁トーナメント

 9月第1,2週は、星合さんが夏休みのようで、長島さんが聞き手で登場しました。やはり、2本撮りなのですね。
 3日は、若手の福岡4段が、ヴェテランになった蘇9段を倒しました。解説は張豊猶先生でした。蘇先生も豊猶先生も若手に押される世代になってきていかにも大変そう。

 10日は、鈴木伸二、高尾紳路の、「シンジ」対決。冒頭挨拶で鈴木8段が、「今日はシンジが勝ちます」って、そりゃそうだ。
 解説は富士田7段でしたが、少し消極的な感じだったでしょうか。

 17日は、令和三羽烏の一人、許九段が辻四段を撃破しました。どこではっきりリードしたのか良く判りませんが、いつの間にか優位を築いていきます。解説には中野九段が和服で登場。豊猶先生もそうでしたが、もうちょっと自信をもって解説して欲しいかなと思いました。

 24日は星合さんの旦那さんの孫喆7段。

 解説の安斎君が星合さんに「ネクタイについて触れられてましたね?」と聞かれて「実はスーツもお師匠からいただいたもので、他にもたくさんあるので披露したいと」「じゃあ、勝たないといけないですね」と言われて苦笑いしつつ「そうなんです」と答えていたのが素敵でした。

 碁の方は左上から非常に激しくなり、一力棋聖が左辺の石を捨てたのでしばらくはずっと孫7段が優勢の時間が続きました。しかし、上辺で再び激しくなり、そこで一力棋聖がポイントを挙げて逆転。最後は足りないと結論した孫7段が投了となりました。相手が悪すぎましたね。

 解説は安斎8段でしたが、非常に良い解説でした。かなり難解な死活絡みの駆け引きの多い碁でしたが上手く解説されていたと思います。