エルキュール・ポアロ:ベネチアの亡霊を見る

 インディに引き続き馴染みのない映画館で見てきました。

 上映開始から3週間くらいで上映回数が一気に減って視聴時間の選択肢が狭くなってしまうのですね。悲しいことです。

 ポアロのファンな訳ではなく、新婚旅行で行ったヴェネチアへのノスタルジーで見に行きました。その意味では、かなりガッカリな映画でした。

 降霊会から亡霊ネタで押してくるので、ほとんどが降霊会が開かれた夜の屋敷の暗い映像ばかりです。なので、ヴェネチアの美しい景色が出てくるのは最初と最後だけでした。

 また、不気味さを前面に押し出しているので、謎解きミステリーとしても非常に判りにくく作ってあります。と言うより途中までは本当に亡霊のせいだと思わせようというシナリオなので仕方がありませんが。なので、ポアロの鮮やかな推理に感服することもありませんでした。いえ、事件はちゃんと解き明かされるのですよ。謎のまま終わるような無責任なことはしていません。とは言え、ケネス・ブラナー監督の映画を次に劇場で見ることはないでしょうかね。