ナイトメア・アリーを見る

映画の日に映画のはしごです。

シンウルトラマンをIMAXで見てから電車で二駅移動して、単館上映系ミニシアターで見ました。

左はヒロインのルーニー・マーラです。「サイドエフェクト」以来になります。

右は主人公のブラッドリー・クーパーです。

話しは見世物一座から始まります。

たまたま通りかかって入った見世物小屋で、折から夕立が来るというのでテントの撤収に人手がいるからとアルバイトで雇われた主人公。そのまま居ついてしまい、一座にいる透視術の父娘と仲良くなります。この父親からコールドリーディングと、暗号コードについて勉強させてもらい、自分の方が上手くやれると思い、娘を口説いて二人で一座を出てショーをやろうと誘います。

折から父親が病気で亡くなり、これを良い機会と二人で脱出して透視術のショーを始め一定の成功を収めます。ここで辞めておけばよいものをと思いますが、それではストーリーになりません。

ショーで知り合った有力者を会いたいという故人の霊と合わせることで大金をせしめるという詐欺に手を出してしまいます。

ある晩のショーで透視術のカラクリを次々に言い当てる冷徹な美女と出会います。彼女は実は有力者ご用達の精神分析医なのです。彼女と組んで最後の大仕事をすることにしますが、実は利用しているつもりが利用されてしまいます。

見世物小屋からずっと一緒にやってきた恋人を捨てて美人精神分析医と関係を持ってしまいますが、上述のように利用されてしまい、身を滅ぼしてしまいます。

そして最後には流れの一座に、いわゆるフリークス(偽物)として雇われて物語は輪廻して終わります。

ナイトメア・アリーとは、飲んだくれが正体不明で倒れているような裏小路のことです。どちらかと言えば、アレイと表記してもらった方が判りよいでしょうか。

見世物小屋の支配人が、ギーク仕入れ場所としてナイトメア・アリーを紹介していて、たいていの人間は断るがアル中ならアルコールを出してやり、「繋ぎの仕事だと強調することが大事だ」と教えてくれます。「それでも仕事は仕事だ」と言えば、大抵のものは引き受ける‥と。

最後の場面では、主人公は正にこの手口通りに勧誘されます。そして、「これが宿命ってやつなんだな」と苦笑いして引き受けます。