☆ハケンアニメを読む

図書館です。再読。

なんで今かと言うと実写映画が今月公開という情報を遅蒔きながら知ったからです。

航空宇宙軍史に倣って人物整理。

ネタバレに当たりますのでご注意ください。

ブルーオープントイ

業界ナンバーワンのフィギュア製作・販売会社。

逢里哲哉

企画部長ながら自身で造形も手掛けるフィギュア愛の人物。29歳。

部長ではあるがおしゃれ73に分けた見た目の若い人物。後述する和奈のツボの眼鏡男子。後述するサバクの船プロジェクトを聞いて立体造形なら是非とも手伝いたいと社で一番人気の鞠野を連れて選永に乗り込んでくる。

鞠野カエデ

ブルトで人気ナンバーワンである処か、業界でもトップと目される造形士。意外なことに女性で美人、さらに第三部ではシングルマザーであることが明かされる。

前述の通り選永市に船の彩色助っ人としてやってくるが、普段あまり面倒を見てやれない娘の紅羽を連れてくる。

 

トウケイ動画

老舗のアニメ製作・配給会社

野野崎監督

トウケイ動画の大物監督で斎藤監督の憧れの人。

現在はトウケイ動画と喧嘩別れしてフリーになっている。

王子千春

9年前、伝説のアニメ「光のヨスガ」でアニメ業界の歴史を変えた監督。

現在はトウケイ動画と喧嘩別れしてフリーになっている。

身長は低いがルックスは良く、またメディアに積極的に出ることから少なからず反発を受けている。プレッシャーの掛かる場面で現場を放り出して逃げ出した前科が少なからずあり、めんどくさい監督と業界内では有名。

今回、有科に口説かれて9年ぶりに監督として新作を手掛けることになったが、3話まで作業が進行した所で、いきなり音信不通、行方不明になる。

最後の可永祭り翌日の斎藤監督トークショーでインタビュアーを引き受ける。

行城理

トウケイ動画を支えている敏腕プロデューサー。

レコーディングスタジオで会った有科に斎藤を紹介する。

基本的にはアニメ製作も聖地巡礼プロジェクトも金儲け目線で考えているのだが、それ故にお金のことに鈍感なほかのメンバーの目配りが届かない所をカバーしている。可永祭りの船についても、クラウドファンディングにすることを提案し、破片を出資者に配るため、出来る限り船の絵には多くのキャラクターを描きこんで欲しいと和奈に逆提案する。

斎藤がトーケイ動画を出ていくことも早期に察知しているが、それ故に斎藤にアニメを撮ること以外のプロジェクトマネージメントのノウハウも教えようとする。そして、今までの敏腕監督が喧嘩別れで出ていったことを踏まえて、斎藤を円満に送り出すことに努力し、それを無事に達成する。

斎藤瞳

第二部の主人公

一昨年のゲーム「ピンクサーチ」のゲーム内アニメを撮って一躍有名人となった新進監督。第一部では有科が偶然に紹介されるゲスト脇役としてだけ登場する。

第2部では、土曜夕方枠の最新話題作「サウンドバック 奏の石(通称、サバク)」の監督として八面六臂の活躍をする。さらに第3部では選永市の聖地プロジェクトにも全面協力して、さらに活躍の範囲を広げる。

根岸

行城の上司。アニメゾンの監督インタビューに行城の代わりに立ち会う。

越谷

行城の下で宣伝を担当しているが、アニメゾン表紙の件を独断で進めて、クオリティの低さで先方に苦言を呈されてしまい騒ぎになってしまう。

 

スタジオえっじ

有科香屋子

第一部主人公。

新興のスタジオえっじに勤める若手敏腕プロデューサー。「ヨスガ」の熱狂的なファンで業界に就職した。

王子の評判は全て承知した上で、王子と仕事をしたいと口説き落として「運命戦線リデルライト」で激戦区の魔法少女物で春のハケンアニメを目指す。

江藤社長

社長。あまり出番はないのだが、有科が頭を下げても相手が納得しない場面に頭を下げるために登場する。

迫水

スタジオえっじの原画アニメーター。

瓶底眼鏡、ボサボサ頭、猫背。典型的なオタクとして描かれている。

有科を好きになってしまい、スッパリと断られていささか気不味い存在。

五條

ベテランの音響監督。ベテランと言っても四十代前半。しかし、落ち着いた雰囲気と優しい微笑で老成して見える。王子失踪以前には直接指揮を執る王子に隠れていたが、王子失踪後は経験者らしい安定した仕事ぶりで音響現場を支えている。

後藤

作画監督

サバクのキャラデザインを担当した。

有科に「ファインガーデン」の名前と、選永市にあることを教える。

太陽君

斎藤監督に犬を引き取ってもらった同じ団地の別棟の小学生。

 

代代社

チヨダコーキ

代代社を代表する売れっ子のラノベ作家。本人は王子のファン、王子もチヨダのファン。そうした相思相愛関係の下、行き詰った「運命戦線リデルライト」の第3話脚本を依頼され執筆、脱稿した。

有科は会心の出来と見たが、意外にも王子は「違うな」の一言で不採用とした。

このため、同社編集者の黒木と、有科の間は、非常に気まずくなってしまった。

黒木

前述のチヨダコーキ担当の編集者。王子の不採用を直接聞かされ、極めて遺憾である意を有科に表明した。

 

アニマーケット

垣内プロデューサー

「リデルライト」の主要女性キャラクターに売り出し中のアイドルグループ5人組の起用を提案してきた。

 

声優

香木原ユカ

「リデルライト」主人公の充莉役をオーディションで獲得、安定した演技を見せている。

群野葵

前年の「マーメイドナース」で主役を勤めた新進声優。王子監督とはつきあいが長い。有科も初めて見た時から「人気がある子は、そうとわかるオーラがある」と認識した。

「マーメイドナース」組のリーダー的な存在であり、有科と他のマーメイド組若手声優を繋ぐような存在を担っていく。

選永市の巡礼プロジェクトのクライマックスとなる船では、マーメイドナースメンバーを率いて選永入りし、船の謂れを説明する出港時の謡いを担当する。

美末杏樹

「マーメイドナース」組の一人。アニマーケットを無碍にできず、小さい役だが「リデルライト」に出演している。アフレコ現場で有科の指導に泣き出してしまう。

 

ファインガーデン

新潟県選永市にある独立系原画スタジオ。

並澤和奈

神原画と呼ばれる絵を描く新進アニメーター。第三部主人公。

自他ともに認めるアニメ大好きオタク女子。

ブルトの逢里に憧れていて東京で食事することになるが、なんとその食事中に行城から電話で呼び出され「アニメゾン」の表紙絵を描かされることになり「恨みます」と愚痴を言いながらも慣れた道具のない現場で文句なしの出来栄えの作品を仕上げて見せる。

選永市の聖地巡礼プロジェクトへの協力を求められて宗森と行動を共にするようになり、5年も住んでいて何も知らないことを痛感させられる。しかし、宗森の熱気に当てられてクライマックスイベントとして監督トークショーを思いつき斎藤監督に直電して交渉する。

また可永祭りの船をだすことになり、そこに描く絵は自分が描かせて欲しいと直訴する。

ファインガーデンの先任アニメーター。12人いるアニメーターに業務をバランスよく割り振る仕事をしている。

 

選永市の人々

ファインガーデンのある選永市。実は斎藤の「サバク」のロケハン地でもある。

そして、驚くなかれ王子監督の故郷でもあった。

宗森周平

観光課の若手。

ファインガーデンにサバクの聖地巡礼プロジェクトの協力を依頼に来て和奈を紹介される。市役所の人間だが、Tシャツに作業ズボンというラフな服装で日々、選永の街を精力的に歩き回っている。

和奈は最初はいかにもリアル系である宗森を苦手だと思うが、一緒に巡礼プロジェクトの準備を進めていく内に、彼がちゃんとアニメを勉強して取り組んでいること、市役所全体としては巡礼プロジェクトに否定的ななかで孤軍奮闘していることを知り、彼への見方を改めていく。

長崎さん

巡礼プロジェクトのスタンプラリー台を設置する最初の候補地である主人公たちの通学路のモデルとなる田んぼ道の田んぼの地主。

アニメの聖地巡礼など聞いたこともないはずだが、頭ごなしに否定せずに宗森に協力してスタンプ台を設置するための四阿として、野菜直販所の移転をしてくれたりする。

アサミちゃん

宗森の行きつけの焼き鳥屋。

宗森の幼稚園時代の親友のモトカノ。

目鼻立ちのクッキリした美人でスタイルも良い。

宗森と和奈の打合せ場所として利用される。

商工会副理事長

そもそもアニメとマンガの区別もつかない老人たちばかりの商工会において、唯一、アニメに理解がある。

新潟の造り酒屋が軒並み不振な中に在って業績を伸ばしている敏腕アイデア社長でもある。真っ赤なポルシェを乗り回している。そして、最後の最後に、なんと王子監督の実父であることが明かされる。

おかめ顔のおばちゃん(明子さん)

宗森と和奈がスタンプラリー台設置場所を探して鍾乳洞へ行った時に、脇の神社で巫女姿で迎えたおばさん。

その正体は、なんと前項、副理事長の奥さんにして、王子監督の実母。

選永入りした斎藤監督、和奈、さらには鞠野親子やマーメイドナース組に浴衣を着せようと手持ちの浴衣コレクションを提供し着付けまで全て面倒を見てくれた。

斎藤や和奈とは巡礼プロジェクトでのつながりだが、実は有科とも王子が行方不明になった時に彼のマンションの合鍵を使う都合であったことがあり、本作の三人のヒロイン全員と関係している。