○ハルシオンローレライを読む

bqsfgame2005-12-24

サンリオSF文庫1980年発行。
サンリオの忘れられた業績の一つはステイブルフォードを紹介したことだと思う。最初に紹介されたタルタロスの世界三部作は読み応えのある力作だった。この宇宙飛行士グレンジャーはその前の作品になり、まだ作者が20代の頃のもの。
軽いタッチの宇宙SFで、パイロットとリンクした鳥が空を舞うように宇宙空間を飛行する人類と異文明のハイブリッド船、かんむり白鳥号と、グレンジャーを中心とした読み切り連作。
第一作を読んだ感想としては短くて読みやすいが、特段の出来栄えというほどでもない。シリーズ揃いでオークションで買ったのだが、終わりまで読むかどうかは‥? 取り合えずニ作目は読んで見たい。
ちなみに表紙が当時流行っていたハイパーリアリズムの一党のアンガス・マッキーで、結構、露出度の高い絵だったので絵だけ記憶のある方も多いかもしれない。