SGC例会:テュロスを対戦プレイ

bqsfgame2006-04-30

これも懸案のワラスの古代フェニキア文明ゲームを4人でプレイ。
プレイした感想として、
序盤は「なにをしていいのか良く分からないし、移動も都市建設も同じカードをたくさん必要とするので大変」、
中盤になると「意外に都市は建設できるし、都市が建つとそこから新しく出航できるので結構なんとかなるな」、
終盤になると各所に都市があって盤上の点になりそうなところを早い者勝ちで詰めて行く感じで「囲碁のヨセみたいだな」というところか。
ゲームシステムには冗長なところはなく必要最低限の作り。それでいてモチーフの特徴は良く捉えていて、自身は航海民族として帝国を持たずに繁栄したフェニキア文明のユニークさが良く出ている。帝国はNPC的に毎ターンの設定として拡張し、それを見て各自のアクションで様々な帝国の版図に船を送り込み植民都市を築いていく。
ややストイックに過ぎるので、ガジェットやキャラクター性も織り込まれた「リベルテ」あたりと比べると見劣りするし、「プリンスオブルネサンス」や「ストラグルエンパイアーズ」などとは比べるべくもないだろう。しかし、フェニキア文明らしさを捉えている点は好感が持てる。
その一方、ドイツゲームとして捉えると、毎ターン10枚もまとめて配られる交易カードで出来ることが天命的に定まってしまう。そのくせ最後は緻密なヨセのようなプレイが要求され、そこを睨んで中盤でも戦略的な意思決定が要求される。このため、ランダムな資源の上に緻密なマネージメントを要求されるという座りの悪さがある。もっとも現実の社会と言うのは往々にしてそういうものではあるのだが。
TMさんが67点、わずか1点さの66点で及ばず2位だった。以下、彗星さん64点、Mさん62点。トップから最下位まで5点差で、最後のヨセまで勝負が縺れ込んでいたことが分かった。その一方で、ゲームの途中では資源カードの引きの都合でなるようにするしかないことも多く、緻密でランダムな変なゲームというのが一致した評価か?