会社の若手の研修で使っている本だというので借りて読んでみた。
ゼロベース思考と仮説思考という二つの思考方法、そしてMECEとロジックツリーという二つのツールを軸に書いている。
半分読むと概念が終わってそこから後は応用と実例の話しになるのだが、あまり興味をもてなかったので止めてしまった。
仮説思考の重要性と速度重視の問題への取り組みについては100%同意するし、そのときにゼロベースの思考が重要なのもその通り。ただ、MECEがツールの先頭として出てくるのは同意しかねる。ロジックツリーは良いと思うのだが、こういうのをやるならTOCのUDE抽出から問題構造ツリーの作成をやる手法の方が現実的だし速度もあるような気がする。MECEは頭の片隅の意識として置いて置くべきだが拘ると速度を犠牲にする印象がある。
全般に切れ味が乏しく、TOCの思考ツールのような読んでいてナルホドと思わせる力に乏しかった。切れ味を感じさせない問題解決方法の本を、自分で是非ともやってみようとは残念ながら思わない。