自分の手の運動を振り返る

自分の小学校時代の手の運動を振り返ると、3つ苦い思い出がある。
1番目は学校で蝶々結びを初めてやったときに、できない側の少数派だったこと。特集記事にもあるが、紐で縛らないクツを履いて育っていて、実際に切実にやる機会がなかった。
2番目は理科の実験でアルコールランプが出てきてマッチで火を付ける時に、マッチで火を付けるという経験をしたことがなくてビクビクしながらやったこと。これも後に引越して自動点火のないガスコンロを使うようになると当たり前に毎日するようになるのだが、その時点では経験値ゼロだった。
3番目は家庭科の実習で生卵を割るのに、それまでやったことがなく、案の定グシャリとやってしまったこと。
自分自身を振り返ってみると、病弱な子供で家遊び主体で、綾取りが好きだったりしたこともあり、決して手先が特別に不器用だったと言う訳でもないと思う。学校の成績はどちらかと言えば良い方だったし‥。その意味では、この号の特集が言うことを100%真に受ける必要はないという気はする。
ただし、手先の運動が脳の活動を刺激する部分が大きいと言うのはその通りだと思う。生活習慣の中にそれを養う機会があるのだから利用するべきだと言うのも同感。ただし、本号にリストアップされたことが全部できなければならないということではないだろう。
とは言え、こういう記事を読むと頑張って全部やらせて全部できなければダメだ‥と思い込んでしまうお母さんもいるに違いない。父母はマニュアル万能主義世代なのだから‥(^_^; 自分で考える力が足りないのは子供ではなくて親かも知れない。