カードドリブンとしての新工夫

最近のカードドリブンは相手イベントをOCカードとして使用すると、相手イベントが発生するというシステムが増えていると聞いた。わたしが実際にプレイしたものでは、「トワイライトストラグル」だけなのだが、確実にイベントが実施されるので、歴史的にあったイベントが確実に反映されるという利点があるのだと思う。
その一方でカードゲームの駆け引きという点では、相手の良い札が自分に来た時には相手がそれを使えないということがカードゲームの多くでは根底にあって利用されているので、その感覚に馴染まないという違和感がある。
この「1960」ではイベントカードをOCで使用するときに、相手はイベントを発生できるのだがコストが発生するようになっている。また、さらに高いコストを払ってイベントを完全に無効化した上でOCとしてプレイすることもできるようになっている。コストがそれなりに高いので、十分に考慮して実施することになるし、相手にコスト支払い能力がないときを狙ってOC使用して流すというようなこともできる。このシステムは本作が新しいのではないかと思うが、「トワイライトストラグル」より明らかに戦略的になりゲームメカニクスとしては一段階進歩したのではないかという気がする。
その一方で、イベントがどちらに有利なイベントなのかが明示的に識別できないカードデザインになっていてテキストを読まないと判断が難しいのはプレイタイムの面ではマイナスかも知れない。英語がスラスラ読めないと、少々、相手のプレイしたOCカードのイベントをその都度、読む必要があるので少し鬱陶しいかも知れない。