○黄金の羅針盤を読む

bqsfgame2008-01-11

映画化されて話題のファンタジー三部作の第一部。
フィリップ・プルマンの1995年の作品で、1999年に邦訳が出た。文庫化され、今回、映画化に伴って新装版になっての登場と言うことで、本としては新作とは言えない。だが、このあたりあまり守備範囲でないので寡聞にして存在を知らなかった‥(^_^;
パラレルワールドを舞台にした第一部は、著名な冒険家の父と陰謀家の母の間に生まれ学寮に預けられて育ったライラを軸に展開する。この世界では人々はダイモンという不可分の存在と共に暮らしている。ところが、このダイモンと人々との結びつきを巡る陰謀がいろいろとめぐらされているのだった。陰謀家の母は子供たちを集めて北極に連れて行き実験をしているという。父はその母と利害が対立し北極で監禁されているという。ライラの友達が誘拐され、ライラ自身もさらわれそうになったりするなか、友達を助けに北極へと向う。途中、ジプシーのような人々、ヨロイを着た北極熊、気球乗り、魔女たちに助けられ、ついに父と母の陰謀の場に立ち会うクライマックスへと至る。そして、最後はこの異世界からわたしたちの住む世界へのゲートが開いてしまったところで第一部は終わる。